子どもを持って初めてわかること

子育ては、この世で一番ハードでクリエイティブなワークだ! 無頼のハードボイルド作家である樋口毅宏さんが、いつのまにか専業主夫になってしまった男の子育て日記『おっぱいがほしい』を特別掲載します。 美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛んだ奥さまを〝満足させ〟つつ、あらゆる家事と育児を「完璧に仕切る」ファンキーな毎日のはじまりです。

2015年12月26日

「子供を持って初めてわかること」というのは、確かにある。

 話には聞いていたが、ここまで子育てがハードだとは思わなかった。

 とんでもない重労働。

 僕と妻は、我が家でいちばんエラい王様に仕える奴隷だ。

 浅草キッドの水道橋博士が以前、三人のお子さんを育てる奥様のことを、「育児奴隷」と喩えていた。

 僕は長い間、「いくら大変だとはいえ、自分の子供を育てているのに、奴隷というのは言い過ぎでは……」と思っていた。

 失礼しました。博士のおっしゃる通りでした。

 生まれてから最初の一ヶ月は、ふたりとも記憶にない。

 座ったままあやしても機嫌が悪いため、立ちながら抱っこすることになり、万年腱鞘炎、筋肉痛になる。こんなこと、赤ん坊が生まれるまで知らなかった。

「ヒザを柔らかく使う」って、野球のショートだけだと思っていたよ。

 ベビーベッドをレンタルしたものの、そばにいないと眠らないため、結局親子三人、ベッドに川の字で寝るようになった。

 寝返りは打てない。赤子が真横にいることを意識しながら眠りにつく。

 しかも二、三時間ごとに赤子は泣く。ヘタしたら一時間もしないうちに。そのたびこちらは起きて、オムツを替えて、ミルクを与える。

 昼夜逆転というより、一日の境目がなくなった。

 赤ん坊が泣く理由は大まかに分けて三つ。

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おっぱいがほしい!—男の子育て日記

樋口毅宏

子育ては、この世で一番ハードでクリエイティブなワークだ! 無頼のハードボイルド作家である樋口毅宏さんが、いつのまにか専業主夫になってしまった男の子育て日記『おっぱいがほしい』を特別掲載します。 美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏...もっと読む

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コメント

eyesiriusu #スマートニュース 3年以上前 replyretweetfavorite

elba_isola |樋口毅宏 @higu_take |おっぱいがほしい!――男の子育て日記 そうねぇ。ギャン泣きに困って何度かきぃーってなってるけど大きくなってからだな、2歳とか。新生児とか上も下も楽チンだった。個体差か https://t.co/50WnNLOvbk 3年以上前 replyretweetfavorite

komachibypass "マリアは災いから逃れるため、馬小屋でイエスを産み落とした。 究極の親バカと言えるが、現代でも権力がある親なら同じことをするに..." https://t.co/VWbwXsVSaX https://t.co/D6lywGAouD #drip_app 3年以上前 replyretweetfavorite