2015年12月26日
「子供を持って初めてわかること」というのは、確かにある。
話には聞いていたが、ここまで子育てがハードだとは思わなかった。
とんでもない重労働。
僕と妻は、我が家でいちばんエラい王様に仕える奴隷だ。
浅草キッドの水道橋博士が以前、三人のお子さんを育てる奥様のことを、「育児奴隷」と喩えていた。
僕は長い間、「いくら大変だとはいえ、自分の子供を育てているのに、奴隷というのは言い過ぎでは……」と思っていた。
失礼しました。博士のおっしゃる通りでした。
生まれてから最初の一ヶ月は、ふたりとも記憶にない。
座ったままあやしても機嫌が悪いため、立ちながら抱っこすることになり、万年腱鞘炎、筋肉痛になる。こんなこと、赤ん坊が生まれるまで知らなかった。
「ヒザを柔らかく使う」って、野球のショートだけだと思っていたよ。
ベビーベッドをレンタルしたものの、そばにいないと眠らないため、結局親子三人、ベッドに川の字で寝るようになった。
寝返りは打てない。赤子が真横にいることを意識しながら眠りにつく。
しかも二、三時間ごとに赤子は泣く。ヘタしたら一時間もしないうちに。そのたびこちらは起きて、オムツを替えて、ミルクを与える。
昼夜逆転というより、一日の境目がなくなった。
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