渋谷音楽図鑑

フリッパーズ解散、そして再始動

『渋谷音楽図鑑』(太田出版)第5章の特別公開も残り3回。忽然として消えた太陽、フリッパーズが残したのは後に欠番となる「トラットリア」2枚のアルバム。小山田圭吾と小沢健二もソロとして再始動。ストーリーはふたつに分かれ、新しい世界が開かれていく――。

フリッパーズ解散とその後

 すでにコンサートが決まっていたし、番組や連載もキャンセルしなければいけない。後処理のためには1ヵ月くらいかかる。その前に解散を発表してしまうと混乱するから、しばらくの間は発表を控えようと言った。それで10月29日に正式にマスコミに発表しました。僕が原稿を書いて、レコード会社としてのコメントを出した。

 とは言っても、今さら新しい作品は作れない。解散コンサートも開けない。残されたことは、これまでにある音源をCD化することだけです。それで2枚のアルバムをリリースしました。ひとつはマイク・オールウェイに選曲してもらったベスト盤の『カラー・ミー・ポップ』。もう一つは『on PLEASURE BENT ~続・カラー・ミー・ポップ』というライブ盤。そうすれば解散から生じたコンサートのキャンセル費用の補償はできるだろうと考えたわけです。

 ただ、それを出すにあたって、必要だったのがレーベルだった。それで「トラットリア」というレーベルを作って、その1番と2番にした。まだこの時点ではふたりのその後も決まっていませんでした。そういう流れがあったので、この2枚を売り切った後にトラットリアの1番と2番は欠番になっています。

 それが91年から92年にかけて、グループの解散の後にやったことでした。

始動

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渋谷系へと続く、いまも終わらない「夏休み」の記録

渋谷音楽図鑑

牧村 憲一,藤井 丈司,柴 那典
太田出版
2017-07-05

この連載について

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渋谷音楽図鑑

牧村憲一 /藤井丈司 /柴那典

シュガー・ベイブ、山下達郎、大貫妙子、竹内まりや、加藤和彦などの制作・宣伝を担当、80年代後半からはフリッパーズ・ギターをプロデュース。解散後は「トラットリア」を設立――。そんな音楽プロデューサー牧村憲一さんが「渋谷」で出会った音楽、...もっと読む

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numa691969 Retweeted cakes(ケイクス) (@cakes_PR): 【新着】 @makiji @fujiitake @shiba710 https://t.co/Ns1bMeR3Da https://t.co/mBtnX2n0z7 約2ヶ月前 replyretweetfavorite

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fumtandel 93年、仙台に転居したばかりでソロデビューライブに行けなかったのをずっと覚えてる。24年後に小沢くんと小山田くんのライブを、同じ日に、同じ場所で見る事になるなんて想像もつかなかった - 約2ヶ月前 replyretweetfavorite

pixiewired "解散の一報を聞いたとき、僕の頭をよぎったのは、88年11月、ロリポップ・ソニック時代の彼らがインタビューで語っていた「好きな..." https://t.co/3W9NiJkoUC https://t.co/ck3nVb7dYO #drip_app 約2ヶ月前 replyretweetfavorite