自分で自分を守るための「武器」を与えよう

アイドルの世界を誰よりも知る中森明夫さんが、アツい思いで書き下ろした『アイドルになりたい!』。特別掲載も今回で10回目、そして最終回です。「素のままで魅力的な天然」でないなら、「腹黒になれ!」。一見すると過激な、けれど現実を踏まえた、夢を実現するための方法が語られます!

ハングリー精神

 アイドルや芸能人を長く取材し続けてきて、気づいたことがある。
 はっきり言って、片親の人が多いんですよ。

 親が離婚している。幼くしてパパかママが亡くなっている。再婚家庭で血のつながらないきょうだいがいて、親に虐待されたなんて話もよく聞く。

 芸能人には片親や複雑な家庭で育った人が本当に多い。プロ野球でサウスポー(左きき)の選手が一般よりはるかに多いってのと似てるかも。そこには何か理由があるはずだ(左バッターの打席は一塁側に近い。イチロー選手が右バッターだったら、内野安打のセーフの確率が減ったろう……なんてね)。

 ハングリー精神ってのがある。

 おなかがすいた。もっと食べたい。飢えてるから、がんばる。貧しいから、お金持ちになりたい。もっともっと上をめざす。人間の欲望の原点のような精神だ。

 たとえば、プロボクサー。きびしい減量や、ハードなトレーニングを要求される超競争社会だ。その上、血まみれになって殴り合うことに耐えられる者だけがチャンピオンになれる。ものすごいハングリースポーツなんだ。

 芸能界だって、そうだろう。かつて貧しい家庭に生まれ育って、必死でがんばって、スターになった人がたくさんいる。

 だけどね、今や飢えて死ぬほどの貧しい人は、もうこの日本にはいないでしょ?
 そこで、片親の子供という話になるんだ。

 つまり金銭的なハングリーじゃなくて、精神的なハングリー。そう、心の飢え、ってこと。

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アイドルになりたい!

中森明夫

「アイドルとは、『好き』になってもらう仕事」--。アイドルの世界を誰よりも知る作家/アイドル評論家の中森明夫さんが、満を持して放つ『アイドルになりたい!』。中森さんだからこそ語れる、アツくて深い言葉たち。「アイドルになりたい人」だけで...もっと読む

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コメント

CO_mochi_mochi もしも、AKBの女の子が、自分の損得を考えて「結婚する」と言ったならすごく好きになる。腹黒くしたたかに動ける賢い女の子は素敵。 1年以上前 replyretweetfavorite

takanoteki001 なるほどなと思うと同時に、もうこういうのやめなあかんのじゃないの、芸能界を麻薬ヤクザ三昧にしちゃったのでは?と思いますね。 1年以上前 replyretweetfavorite

momosuke1978 中森明夫さんの著なんだけど、これBiSにまんま当てはまるんじゃね?ってなった。 得だと思えばこそ全裸MVだってやるし、売れてやるってハングリー精神もどうしたらアイドルで売れるかっていう腹黒さも持ち合わせてる。 https://t.co/0xc0FJy5fM 1年以上前 replyretweetfavorite

hatsan8 |中森明夫 @a_i_jp |アイドルになりたい! 本日いろいろあった上でこの記事を読むと実に味わい深い。 https://t.co/qQ9COVA4A7 1年以上前 replyretweetfavorite