企業は「伴走者」になっていく【第58回】

ジャーナリスト・佐々木俊尚さんの最新刊『そして、暮らしは共同体になる。』の全原稿を火・木の週2回で公開中。終章となる第4章は、著書『レイヤー化する世界』でも展開されていたテクノロジー論から、共同体の話につながっていきます。
流通の世界が大規模なプラットフォームに呑み込まれつつあるように見えますが、決してそれだけにはならない、と佐々木さん。キーワードは「ゆるゆる」です。

企業は「伴走者」になっていく

 オイシックスや成城石井、「北欧、暮らしの道具店」といったお店やサービスは文化であり、そこに集まる人たちを支える応援団みたいな存在というべきでしょう。それに対してセブン‐イレブンやイオン、ユニクロ、アマゾン、楽天は多くの人々の生活を支える大規模なインフラになっている。

 多くの人々の生活を支え、機能消費を提供する大規模なインフラとしてのお店。

 文化をつくり、つながり消費を生みだしていくお店。

 これからのお店は、こういうふたつの方向へとゆるやかに二分していくと考えていくべきでしょう。

 オイシックス社長の高島宏平さんは、オイシックスがお客さんに提供したいのはすごい新製品とか流行ではなく、「らしさ」なんだと言います。

 たとえばカフェチェーンのスターバックスを例にして考えてみましょう。

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ジャーナリスト・佐々木俊尚が示す、今とこれからを「ゆるゆる」と生きるための羅針盤

そして、暮らしは共同体になる。

佐々木俊尚
アノニマ・スタジオ
2016-11-30

この連載について

初回を読む
そして、暮らしは共同体になる。

佐々木俊尚

ジャーナリスト・佐々木俊尚さんの最新刊『そして、暮らしは共同体になる。』がcakesで連載スタート! ミニマリズム、シェア、健康食志向……今、確実に起こりつつある価値観の変化。この流れはどこへ向かうのでしょうか?深い洞察をゆるやかな口...もっと読む

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コメント

musevanreyback 「多くの人々の生活を支え、機能消費を提供する大規模なインフラとしてのお店。文化をつくり、つながり消費を生みだしていくお店。これからのお店は、こういうふたつの方向へとゆるやかに二分していく…」 2年弱前 replyretweetfavorite

CookinGarden 製造業も、プラットフォーマとニッチなユートピアに二分されるかもしれない。 QT @sasakitoshinao: プラットフォーム化して行く巨大企業と、特定の文化を支える方向に二分するリテールの未来。/ 2年弱前 replyretweetfavorite

sasakitoshinao アマゾンやイオンのようにプラットフォーム化して行く巨大企業と、ゾゾタウンや成城石井のように特定の文化をバーティカルに支える方向に二分して行くリテールの未来。 2年弱前 replyretweetfavorite