AIによるビッグデータの分析【第53回】

ジャーナリスト・佐々木俊尚さんの最新刊『そして、暮らしは共同体になる。』の全原稿を火・木の週2回で公開中。第4章は、著書『レイヤー化する世界』で展開されていたテクノロジーの視点が加わり、新しい共同体のかたちがいっそう具体的に見えてきます。

AIによるビッグデータの分析

 続いて、テクノロジーと暮らしの関係を展望していくためのふたつめの視点です。テクノロジーは共同体をささえる装置に進化していくということを説明していきましょう。

 この視点は、いまの状況を見ると、なんだか矛盾するようにも見えるでしょう。

 昔から、インターネットに反感を持っている人たちは、くりかえし「ネットは人を孤独にする」といった言説を主張してきました。インターネットをビジュアル化したイメージというのは、たいていの場合「照明を落とした、暗く乱雑な部屋の中で、不健康な若者が青白い液晶モニターにしがみついてキーボードをパチパチ叩いている」というようなステレオタイプです。

 これらは極端にしても、実際、インターネットのテクノロジーは、「パーソナライズ」と呼ばれる個人への最適化に進んでいるように見えます。

 パーソナライズはたしかに、情報があふれかえっている中で、的確に自分のほしいものを見つけ出せることを可能にしつつあります。なぜこれが孤独に向かうのではなく、共同体につながっていくといえるのでしょうか? 迂回しながら説明していきましょう。

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ジャーナリスト・佐々木俊尚が示す、今とこれからを「ゆるゆる」と生きるための羅針盤

そして、暮らしは共同体になる。

佐々木俊尚
アノニマ・スタジオ
2016-11-30

この連載について

初回を読む
そして、暮らしは共同体になる。

佐々木俊尚

ジャーナリスト・佐々木俊尚さんの最新刊『そして、暮らしは共同体になる。』がcakesで連載スタート! ミニマリズム、シェア、健康食志向……今、確実に起こりつつある価値観の変化。この流れはどこへ向かうのでしょうか?深い洞察をゆるやかな口...もっと読む

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