21世紀を生きるブスとして「旧石器ブス」を目指していきたい
今、旧石器時代がキている。
前々回の「ラードブス」では「パレオダイエット」なる旧石器時代の食生活を真似た美容法があると判明したし、2017年の食のトレンドも旧石器時代らしい。
むやみに流行りに乗るのは良くない。しかし、流行りを全否定して「アタシはアタシのセンスを信じる」と言い切った女が、キャンパスでひときわ異彩を放つ個性派ブスになっている、という事実は否定できない。
良い流行、自分に合った流行なら取り入れる。つまり、柔軟なのは顎肉だけではないし、広いのは顔面だけではない。という懐の深さを見せるのが、21世紀のブスのたしなみであろう。
というわけで、21世紀を生きるブスとして、早速「旧石器ブス」を目指していきたい。
まず、旧石器時代とは何か。ブスをテーマにしているのに、まさか旧石器時代について調べる日が来るとは思わなかった。ブスのおかげで、私の知識数はうなぎのぼりである。美しくなる知識が一個も入ってこないのが不思議なぐらいだ。
旧石器時代とは、その名の通り、人間が石器を使って生活をしていた時代だ。もちろん、旧石器美容法に石器は関係ない。真似るのは、あくまで主に食生活だ。しかし、その食生活とは、動物の肉、ナッツ類、キノコ類など、狩猟や採集で取れるもの。耕作が始まる前なので、穀物類はあまり食べない。
そして、それらを得るのに何が必要か。言うまでもない。「石器」である。もちろん、今は石器がなくとも、肉やキノコが手に入る便利な世の中だ。
しかし、思い返してみてほしい。今まであまたの美容法を途中で投げ出してきたのは何故か。それは楽をしようとしたからである。「飲むだけで痩せる」みたいな安易なものは、安易に投げ出せるのである。