つくられたものと目が合う。
-偽りでも戯れたい-

【第7回】 演劇作家は"見せる"だけでなく、"見る"ことにも精を出す。それが、ちょっとした女子の秘密だとしたら、ますます見逃すわけにはいかないのかもしれない。"知りたい"欲望は果てしなく、今日も誰かに会っては、悶々とする――。

ほんとうの眼がわからないくらい眼をつくりこんでいるひとが、まあむかしっから、それはほんとうの眼なの、ってひとはいたものの、さいきんは増して、過剰につくりこんでいるひとたちがいるような気がしている。つけまつげ、どころか、まつげのエクステがあるらしいし。カラーコンタクト、どころか、黒目を大きくみせるために瞳の輪郭をはっきりとさせる、デカ目カラコンってのもあるらしい。瞳が光の反射をしないように、瞳全体にマットな質感を持たせるカラーコンタクトもあるんだとか。目頭切開とか、なんだとか、もうそういうのも当たり前なのだろう。女子じゃなくても、オトコだって、それをするという。そんないろんなつくられた眼たちとぼくらは日々、じつは出会っているはずで。ふとした拍子に目が合った眼は、ほんとうの眼なのかどうか、わからないくらいのかんじなのだろうとおもう。

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2017-04-13

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コメント

neggico なんだろう。白昼夢見てるのかな。この方は。。。 5ヶ月前 replyretweetfavorite