こりん星」を印象操作する小倉優子

昨年、夫の不倫が取り沙汰され、今年3月に離婚が成立した小倉優子。最近、仕事復帰してテレビで見かけることが多くなりました。不思議キャラだったのは昔の話、今ではママタレとして普通に受け答えしているものの、「こりん星出身」をネタにされることも少なくありません。いつまでもそのことを言われて大変そうに思えますが、そこには小倉優子のある戦略があるのかもしれません。

ウソを自分で管轄する方法

仲間割れや体調不良や不祥事を「卒業」という言葉に変換してうやむやにする事案を時折見かけるが、そういった便利な「卒業」を見かける度に、こりん星を「卒業する」と形容した小倉優子のことを思う。念のためにおさらいしておくと、初期設定は「こりん星からいちごの馬車でやってきたりんごももか姫」。時が経つにつれ、こりん星にはオレンジゼリーの湖がある、サイパン並みの面積で住人は2000人などと、自ら諸条件を加えていき、やがて窮地に追い込まれていく様子を晒すという、何度も味わえる設定に更新し続けていた。

本来であれば、いちごの馬車、りんごももか姫、オレンジゼリーの湖、と果実を分散させるのではなく、果実を一本化するべきだったのだろうが、そもそも彼女には最小限のウソで安定化をはかる気は毛頭なかった。それはつまり、釈由美子が「ちっちゃい妖精が見える」などと自分で自分を言い聞かせるように繰り返す鍛練を必要としなかったということ。小倉が「こりん星」卒業の理由としてあげているのが、有吉弘行からもらったあだ名「ウソの限界」だが、ああやって第三者からウソの限界を指摘される前から、小倉はウソの限界を超えることに極めて自覚的だった。でなければ、「こりん星」からの卒業を発表した折に、「〝こりん星〟と〝本当の自分〟にギャップを感じたことはない」「こりん星、ありがとう」(『小倉優子のHappy Wedding』)とサラリと言い残すことはできない。ウソの限界を豪快に超えると、ウソを自分で管轄できるようになる、との実例を示したのではないか。

舛添要一、安倍晋三、小倉優子

舛添要一が、一連の騒動を懺悔しつつも、当時の執拗なマスコミからのバッシングを批判する新著『都知事失格』に目を通しているのだが、もはや、彼がなぜ辞めたかについて、諸要素を正確に並べられる人は少ないだろう。海外視察の度にスイートルームに宿泊していた事も批判されたが、彼は、「スイート」とは「sweet」ではなく「suite」なので元々はフランス語で「続き」「連続」という意味である、でも大多数の日本人は「sweet」と誤解しているはずで、「甘美な贅沢部屋」くらいに思っているのではないか……なんて指摘してくださる。あの一連の舛添バッシングに対し、「この程度で数十億円もかかる選挙をやる必要があるのか」なんて見解もあったし、その通りだとも思ったが、「sweet」ではなく「suite」だって分かってますか、なんて聞いてくる気質に苛立っていたんだよなぁ、と思い出させてくれる。自身のウソをまだ飼い馴らせていない感じに改めて苛立つのであった。

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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

kareigohan42 最近、ゆうこりんが好きで好きで仕方がない   1年以上前 replyretweetfavorite

marekingu #スマートニュース 2年弱前 replyretweetfavorite

3mtm3 「1文字違いの小渕優子は自身の政治団体をめぐる資金処理問題で家宅捜索される前にハードディスクをドリルで破壊させた」 2年弱前 replyretweetfavorite

kitora_naoki 「小倉優子がこりん星とどうやって付き合っていくのか」は真偽判定できない。 < 2年弱前 replyretweetfavorite