生涯をかけて向き合う「ダイエット」の壁
今回のテーマは「スタイルよくなりたいが、ダイエットするのは嫌」だ。
何か前に似たようなテーマがあったような気がする、一番最初とかに。
しかし、それだけ、我々が何度でも生涯かけて向き合わなければいけない問題なのだろう、平和で何よりだ。
ともかくダイエットクレイジーなわが日本である、痩せられるというなら、他人の心臓ぐらいは捧げてもいいと思っている女がほとんどだ。
しかし、なかなか心臓を捧げてくれる他人がいないせいか、ダイエットというのは成功率が低い「人生の半分以上を刑務所」で過ごした、と同じのりで「生涯の大半をダイエットとダイエットの挫折に捧げた」という極悪人がゴロゴロいる。
しかし、太りすぎていて健康を脅かしているとか、実は1週間ほど浴槽にはまったまま身動きがとれてないという場合を除いて、多少太っていても死にはしないし、スタイルなんて、サイズがセンチやメートルで表せられる内はいい、キロメートルになってから考えればいいじゃないか、という気もする。
しかし、体重やスタイルというのは体だけの問題ではない、時としてメンに大きな影響を及ぼす。まず何故ダイエットをするかというと、今の体重やスタイルに不満がある、つまりすでに今の自分が好きではない状態である、また、周りのスタイルのいい女子と比べて劣等感を抱いている。
つまりダイエットというのはスタート地点からかなりメンの調子が悪い状態なのである。
さらに「今の自分が好きじゃないからダイエットを始めたのに、その日の内に、ラーメン二郎で明らかに素人じゃない注文をしている自分」はどうか。
こいつは好きになれない。
つまりダイエットというのは、自分の外面のみならず、内面まで嫌いになれるチャンスという、よくばりタイムなのだ。
逆にこんなことを生涯かけて繰り返す日本の女はメンタルが屈強すぎる気がするが、あまりヘルシーな状態とは言えない。