「いいね!」できない理由は大きく2つ
今回のテーマは『SNSに「いいね!」してほしいが、「いいね!」するのは嫌』だ。突然ミクロな話だ。「そのぐらいしたれや」と思うだろう、その通りだ。
SNS上の「いいね!」は、いわば心の乳首の押し合い、お互い精神的性感帯を押し合って気持ちよくなろうぜ、という互助会みたいなものだ。しかも金や時間がかかるわけでもない。タダでラリれるというなら、そりゃドンドン押すべきだろう。
だが、貴様は押したくないと言う、誰だか知らんが押したくないと言う。
これは押したくない理由にもよる。ただめんどうくさくて押したくない、自分が押さなくても誰か押すからいいだろ、という理由なら互助会員失格である。
自分だけ気持ちよければいいという、マグロ野郎の如き思想、即刻楽園追放だ。
ただちに猛省、悔い改め、今度から、加藤鷹ばりの指テクで相手の「いいね!」を押すように心がけよう。
しかし、「いいね!」を押せないのには他にも理由がある。「いいね過ぎていいねできない」のだ。
待ちに待った日曜、朝7時前に爽快に起床、と思ったら夜7時であることが判明した上、破壊神の鉄拳に顔面を砕かれた(サザエのじゃんけんに負けた)という状況で、知人がアップした「グレード高めのメンズに囲まれたBBQ写真」に「いいね!」ができるだろうか。
SNSの「いいね!」というのは、相手の投稿が「いいね!」であればあるほど、こちらの感情は「いいね」→「よかったね」→「そいつぁよござんしたな」→「いいか?」と反比例して下がっていく。
つまり嫉妬で「いいね!」できないのだ。