偉大なるワンパターン
皆さまこんにちは。毎日似たようなものを元気よく食べているイナガキです。
さて先週の連載開始を知った方から、早速こんなメッセージをいただきました。「一汁一菜憧れますが、どうしてもワンパターンになってしまうので是非参考にさせていただきます!!」
ありがとうございます!
しかし……。 私のご飯、ほぼ「ザ・ワンパターン」です(笑)。
あ、笑い事じゃないですね。で、これじゃあ全然参考にならないですよね(汗)。
しかし改めて考えてみれば、これこそが多くの人を苦しめている問題の本質なのかもしれません。誰もが「ご飯はワンパターンじゃダメだ」と思っている。だ からこそ「今日は何を作ろうか」と日々悩み、頭を痛めている。 というわけで、いきなりですが逃げも隠れもいたしません。連載2回目にしていきなり直球ど真ん中です。
「ワンパターンですが、それが何か?」
「飯・汁・漬物」でもう満腹
以前は毎日が「ご馳走三昧」だった私が、会社を辞めてからまさかの一汁一菜の地味な食生活を始めたこと、それは前回書いた通りです。
で、モンダイの一汁一菜。これ、どうやったって基本、ワンパターンなんです。
だって、具体的に言えば「飯、汁、漬物」ですよ。一体これにどうやってバリエーションをつけろと?
もちろん味噌汁の具が変わったり、漬物の種類や具材が変わったりということはあります。しかし全体としてはだいたい同じです。
もちろんこの基本パターンに「おかず」をプラスしてバリエーションをつけることは可能です。しかしまずは「飯・汁・漬物」をがっちり食べるとなると、実際にやってみればわかりますが、これだけで相当にお腹いっぱいです。あと何品も作って食べるなんてそうそうできるもんじゃあありません。
というわけで、一汁一菜とはまさにワンパターンの食事のことを指すのです。
で、「ワンパターン」とは「手抜き」であり「飽きる」。それが常識。私もずうっとそう思ってきました。
ところがですね、実際に一汁一菜を始めてみて驚いたのは、確かに「手抜き」ではあるんです。だって、今日な献立をどうしようかと考えなくていいし、作るのもえらく簡単だし。ところが「飽きる」ってことは全くない。それどころか毎回のご飯が楽しみで楽しみで仕方がない。いやホント。
……いやいや、こんなうまい話があっていいんでしょうか?
「美味しすぎるもの」は飽きる
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