タバコを買うごとに、あなたの未来は冴えないものになる
アメリカでは、太っている人とタバコを吸っている人は出世できないと言われている。
自分を律することができない人だと判断されるからだ。
ここ数年、日本でも、喫煙者は肩身の狭い立場に追いやられている。
例えばあなたも、狭い喫煙スペースで肩身が狭そうにタバコを吸っているサラリーマンや、完全禁煙のレストランでタバコを取り出して、店員にたしなめられるお客さんの姿などを目にしたことがあるのではないだろうか。
実際、仲間とランチを食べに行くときも、以前は、ひとりでもタバコを吸う人がいると「じゃあ喫煙席にしましょう」と、タバコを吸う人に合わせて喫煙席に座るケースが多かった。
しかし最近では、タバコを吸わない人に合わせて禁煙席を選ぶことのほうが多くなっている。
もはや喫煙者は、どこへ行っても〝完全アウェー〟状態。これほど邪魔者扱いされるようになると、さすがのヘビースモーカーでも禁煙を考えはじめているのではないだろうか。
実は、そういう私も20代の後半まではヘビースモーカーだった。
当時は、タバコの価格が1箱250円くらいで今よりずっと安かったのだが、私は少なくとも一日に3箱は吸っていたので、ひと月で2万円くらいがタバコ代に消えていたことになる。
また私の場合は、タバコを吸っていると喉がいがらっぽくなったり、風邪をひきやすくなったりしたので、医療費も増えていった。
年々タバコに費やすお金はかさんでいくし、体調は崩すしで、何ひとつ良いことがないのでキッパリとやめることにしたのだ。
ここ数年、さらにタバコの価格は高騰し、ワンコインランチに匹敵するほどの価格になっている。かりに、一日1箱吸っていたとしても、そのお金を貯金に回せば、月に1万5000円は貯められるはずだ。
「タバコ代をちまちま貯めるくらいだったら、ストレス発散のためにタバコを吸った方がいいよ」
そんなことを言う喫煙者もいるだろう。
だが、あなたがタバコを吸うことで損をしている金額は、実は一ヶ月1万5000円どころではないかもしれないのだ。
例えば、こんなケースも考えられる。
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