何かを買う前に、「いらないモノ」を売れ
私にとって、「本当に必要なモノ」は、それほど多くはない。
ペンだって、お気に入りの万年筆が一本と、赤・黒・青の3色ボールペンが一本あれば、十分間に合う。
洋服だって、講演会で着るスーツが2着程度と、あとは普段着のジーパンやシャツが数枚程度あれば困ることはない。
食べるモノだって、新鮮な野菜と、ちょっとしたつまみ、そしておいしいお酒があれば大満足。
時計は、5年ほど前からまったくしなくなってしまったので不要だ。
このように、自分にとって本当に「必要なモノ」が明確にわかっているから、たとえウィンドーショッピングの途中で、「おっ、この万年筆かっこいいな。欲しいな」と思っても、すぐには購入しないことにしている。
家に帰れば、まだまだ使えるお気に入りの万年筆があるのに、もう一本買ってしまうと確実に一本は「宝の持ち腐れ」になってしまうからだ。
しかし中には、「私にとって万年筆をコレクションすることは、何よりも楽しみなんです!」という方がいるかもしれない。
それほど明確に、「自分にとって万年筆が必要!」とわかっている人の場合は、何本買っても文句はない。それは趣味だから。絶対に後悔しない、心がウキウキする買い物だからだ。
ただ、「別にそれほど必要じゃないけど、なんとなく欲しいな……」というくらいの中途半端な気持ちで新しいモノを買うくらいなら、「今持っている万年筆を捨ててから買え!」と、私はアドバイスをしている。
「そんなムチャクチャな……」
「もったいないよ!」
と思う人もいるだろうが、それくらい真剣に「自分にとって必要なモノ」を見極め、責任を持ってお金を使わないと、将来的に「稼げる人」にはならない、というのが私のお金に対する考え方だ。
例えば、「新しい靴を買いたい」と思ったとき、ちょっと立ち止まって考えてみよう。
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