孤独死にビビりすぎな日本人

「孤独死」という言葉に、あなたはどんな印象を抱くでしょうか? 悪いイメージが多い孤独死ですが、フランスの高齢者の方々は、日本とは違う捉え方をしているようです。中村さんが、フランスに住んで数十年の在仏日本人高齢者の方々に、孤独死に対する考えを聞いてきました。

ここ最近、ココ・シャネルの孤独だけれども魅力的な生き方や、フランス独特の孤独の捉え方など、「孤独」について立ち止まって考えることが多くなってきました。

普段から意識していたからなのか、先日、パリに数十年住んでいる高齢の日本人の友だちと食事会をしていた時も、自然と「孤独死」の話題になったのです。

パリ在住数十年の日本人が集まる会

この食事会に参加したメンバーの平均年齢は、私を除いて70代。彼らとは、在仏日本人の老人会のようなコミュニティーで知り合いました。

その会の主な目的は、海外で老後を過ごす日本人同士が集まり、色々な助け合いをすること。定期的にお茶会やバーベキュー、遠足などのイベントもあって、サークルのような感じです。最近では、高齢ではない若いメンバーもちらほら増えてきました。「老人会」といっても、みなさんお元気でキラキラしていて、中には色気すら感じる方もおられます。

私は最初、ボランティアの募集を見て軽い気持ちで参加したのですが、この集まりに顔を出すようになってからというもの、逆に助けられることのほうが多いと感じています。海外生活で困ったことがあっても経験豊かな先輩たちに相談にのってもらえて、あっというまに解決してしまうし、ほかにもなんだか元気がない時にお茶会に参加すると、メンバーのそこはかとないパワーに圧倒されて元気になれます。

それぞれの理由があって数十年前からパリに住み、希有な体験をしてこられた方々の話は、どんな小説や映画よりも面白く、その話を聞きたいがために、私はお茶会に足を運んでいるところも大きいです。最近では、仲良しのメンバーと個別にお茶に行ったり、自宅に招待しあったりすることも増えてきました。

死ぬときゃ、どうせみんな孤独

話がそれてしまいましたが、高齢のお友だちとの食事会で話題になった「孤独死」の話に戻りましょう。メインの食事をする前のアペロタイムにワインを傾けながら、Aさんがこう切り出しました。

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パリジャン十色

中村綾花

“花の都”と称され、雑誌やテレビでもその優雅なイメージが特集されることの多い、フランスの首都・パリ。パンやスイーツはおいしいし、ファッションは最先端だし、歴史ある建物たちも美しいし、住んでいる人もおしゃれな人ばかり……と思いきや、パリ...もっと読む

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コメント

kuramotojyukubt #スマートニュース 3ヶ月前 replyretweetfavorite

xalbatrusbooks 「あんたもいつか、こんな風に死ぬんだよ。だから、どうやって今生きたいか、考えなさいね」ー 孤独死は嫌だから結婚はしたい、とお考えのAセクさんがもしいらしたら。 |パリジャン十色|中村綾花 https://t.co/1IP3joRNvU 3ヶ月前 replyretweetfavorite

marekingu #スマートニュース 3ヶ月前 replyretweetfavorite

melonsoda_xxx 日本人は1人でいるってことを悪く捉えすぎなんだよな https://t.co/YryWyNqTJD 3ヶ月前 replyretweetfavorite