会って3分後には脱いでもらう
—— ここに写っている女の子たちは、まるで一緒に暮らしている彼氏や女友達が撮ったように自然な姿ですね。これらはどのくらいの時間をかけて、撮影されたのでしょうか?
花盛友里(以下、花盛) 基本的に、撮影の時間は30分ずつしか用意していません。事前に顔を合わせてなどの打ち合わせもしていなくて、ドアを開けた瞬間が「はじめまして」です(笑)。3分後には、もう服を脱いでもらって撮影をしてましたね。
—— 3分ですか!?
花盛 「こんにちは、はじめまして~」って挨拶して、次はもう「じゃ、脱ごっか」って。3分ないかもしれない。たぶん、服を着たまま喋ってしまうことによって、脱ぐ時に緊張してしまうから、会ったらすぐに脱いでもらうんです。
—— 撮影に慣れていない子たちでも、脱いですぐに笑えるようになりますか?
花盛 最初は下着の状態になってもらうのですが、恋愛の話をしたり「どう、最近?」なんて話したりしているうちにほぐれていきます。
女の子たちがよく言っていたのは、「最初からハダカだったから、喋りやすかった」と。私自身リラックスしていろんなことを話すし、まずは心を開いてもらうことで、撮影にも抵抗がなくなるみたいです。
みんな「自分のカラダは、大丈夫かな?」って思ってる
—— 自分のカラダに自信がなかったり、コンプレックスを持っていたりする人もいると思います。そんな人には、どういう言葉をかけてあげるのですか?
花盛 プロのモデルを含めても、自分に自信のある人なんていないんです。撮った子たちもほとんどがそうだし、私もそうやし。
やっぱり最初、脱いだ瞬間はみんな気にします。「自分のカラダ、大丈夫かな?」と思っているのが伝わってくる。だから、どんどん撮りながら「(カラダの)ここの場所めっちゃキレイやで!」って、実際に写真を見せてあげます。「こんなに素敵やで」「大丈夫やで」って声をかけてあげることで、自信がついて笑顔も出てくるし、撮られることにも慣れてくれます。
—— ちなみに、撮影しているモデルの子たちはどうやって選ばれているのでしょうか?
花盛 知っているモデルで声をかけた子はいますけど、半分くらいは応募です。最近では、募集をかけるとすごい数の応募があるので、そこから被写体になってもらう子を見つけています。
—— たくさんの応募のなかから、今回『脱いでみた。』で撮影した子たちが選ばれた基準は何ですか?
花盛 先着順です。(きっぱり!)