女の子の存在が、全部好き。いいところを見つけて喜ばせたい
—— 花盛さんは、どのような経緯で写真を撮りはじめたのでしょうか?
花盛友里(以下、花盛) 中学2年生くらいの頃から、写真に興味を持ちました。本格的に撮影をはじめたのは、専門学校に行ってからです。その頃から、モデルに女の子を選ぶことが多かったですね。
—— ほかの被写体よりも、女の子を撮りたいと考えたのは、何かきっかけがあったんですか?
花盛 きっかけになることは特になくて、もともと女の子の存在自体が可愛いと思うし、好きだからかもしれません。
—— 女子のどんなところをいいなと思ってカメラを構えていますか?
花盛 どういうところやろ……わかんない、全部好き(笑)!
全体的なフォルムも雰囲気も、服のおしゃれな着こなし方や可愛い下着を身につけているところも好きだし、男の人を撮るときよりもずっとテンションが上がります。
花盛 彼女たちが可愛いから嬉しくて楽しくて、その子の可愛いところをぜんぶ撮って、喜ばせてあげたいと思うんです。「撮ってもらってよかった」と、思ってほしい。
みんなこんなに可愛いのに自信を持てないでいるから、写真で改めて自分を見ることで、「自分には、こんな面があったんや」とか「この写真はすごく好き!」と少しでもポジティブに思ってもらえたらいいなって。
パッドの入ったブラ不要論。ヌードは「商品」にしなくていい
—— 新刊『脱いでみた。』では、女の子が本来持っている美しさや柔らかさ、セクシー感が印象的です。いわゆるグラビアっぽい、男性目線のセクシーには寄っていない印象を受けます。
花盛 あえてそう撮らなかったというより、男性目線の写真はすごく不自然やなって(笑)。女の子たちは、普段あんな表情やポーズをしないですよね? そんなに脚開かないし、ヌルヌルなシーンもないし(笑)。なんていうか、すごく「商品」っぽく感じてしまいます。
—— 確かに。グラビアに載っているのはファンタジー要素が強い気がします。
花盛 もちろんグラビアみたいな形があってもいいと思うし、否定してるわけではないんですけど、それだけが女性の魅力じゃないと言いたくて。グラビアに出ている女の子がしているポーズは、女性から見ると、なんだかおもちゃとして扱われているみたい。
下着やヌードは性の対象だけではなくて、もっと自由でいいんじゃないかな。服を着ているのと同じように、自然に撮れたらいいなって思います。
—— 本のなかでみなさんが身につけている下着も、勝負下着ではなく普段づかいの可愛いものですね。こちらは、どんな基準で選ばれたのでしょうか?
花盛 とりあえず、パッドやワイヤーの入った胸がモリってなるようなものはダメです!
—— え! パッドもダメですか!? 盛れるものなら、ちょっとでも盛りたい気がしてしまいます……。