答えのない戦いに挑むということ
今回のテーマは『好かれるのはいいが、振り向かせる努力をするのは嫌』。
みんな、意中の相手に好かれるために努力したことがあるか?
あるとしたら、何をしたのだろう。
我々が縄文人だったなら、相手の前で遠くに石を投げるとか、犬だったらケツの匂いを嗅ぐとか、明確なアンサーがあるだろう。しかし、現代においてはどれも違うし、場合によっては逮捕もありえる。
だが、これらも完全に不正解とは言えないのだ、「雄たけびを上げながら石を遠くに投げる新婦に新郎が一目ぼれ」とか「初対面で新郎が新婦のケツの匂いを嗅いだのがきっかけで交際がはじまり」というエピソードが紹介される披露宴だってなくはない。
つまり「人が人に好かれるための努力」というのは答えがないのだ。
よって「好きな人を振り向かせる努力」というのは「それが正しいかどうかもわからない努力」であり、間違っている可能性も大いにあるのだ。
この時点で「うさぎ飛び」や「練習中水禁止」と同カテゴリである。21世紀に生きる我々のすることではない。
また、好きな相手に対し、アプローチができないのは、ヘタレだからではない、防衛力、分析力、想像力が卓越しているのだ。出会って4秒で求愛ダンスなんて鳥以下である、アプローチするにもまず「相手はダンスが好きなほうか、テクノかヒップホップか」等の状況分析が必要だ。