“共感コンテンツ”とは顧客への動機づけ
“共感コンテンツ”の特徴は、潜在顧客に自分がその商品やサービスを欲しい、購入したいと思わせる、“動機づけ”、つまり“自分ごと”化を図るところにある。
何の準備もない潜在顧客へ、商品の素晴らしい新機能をどんなに宣伝しても、彼らに購入する動機がなければ振り向かないだろう。
いきなり商品やサービスを紹介しては、押し売りか、単なる広告としてあしらわれるだけである。要するに、潜在顧客から自分に関係ある内容、“自分ごと”として考えてもらいにくいのだ。
イメージしてもらいたいのは、顧客側の共感を考慮してコンテンツを創るエンターテインメントの世界だ。
映画、小説、舞台、テレビドラマなどは、この“動機づけ”のプロフェッショナルである。
導入部分で視聴者を主人公に共感させ、もしくは傍観者の視点に立たせることで、彼らの心を鷲掴みにし、最後まで飽きずに楽しませる。そのために多くの仕掛けが施されているのだ。