こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。
新緑が眩しい5月になりました。4月から新しい職場や学校での生活を始めた皆さんは、そろそろ駆け抜けた1ヶ月の息切れが始まるころ。そう、5月病です。きちんとペースダウンをして、休めるときはきちんと休み、遊べるときはちゃんと遠出をしてください。私は1年目の研修医にも口を酸っぱくして言っています、「土日はちゃんとどこか遠出をしろよ」と。週末の休みの日には、きちんとストレス貯留メーターをゼロにしておかなければなりません。別に優しさで言っている訳ではなく、その方がウィークデイの吸収率や効率が上がるからです。
古い外科医の多くは根性論派ですから、「土日もずっと病院いろよ」なんて言う人がいるんですが、アホの極みです。その結果仕事の質と成長速度が阻害されていることに気づかないんですね。
さて、先日のこと。私は奥さんの許可を得て、ある女性と食事をしておりました。場所は東京駅近く、丸ビル1FのWIRED CAFÉ。
ここは待ち合わせや、ちょっと一杯誰かと話しながらという時にとても便利なところ。私は別件を終え、がやがやと賑わう金曜のカフェに、一人でヒューガルデンホワイトを飲んでおりました。夜の10時くらいだったでしょうか。考えていることといえば、店員さんが勧めたもっとも入り口近くの席を「え?ここ?」と思わず大きな声を出して、空いている奥の席にしてもらったことの後悔。その女性店員さんだって、閉店間際に入ってきた男にそんなことを言われるいわれはありません。きっと彼女は今日帰宅して、お風呂にお湯をためて入りながら思うんでしょう。ああ、あのお客さん嫌だったな、横柄な人だったな、なんて。そして顔をお湯に半分つけてぶくぶくとため息を吐くのでしょう。
飲みやすいヒューガルデンをごくりと飲み干した私は、その彼女には頼みづらくて、別の男性店員さんにオーダーをします。
「白ワインをグラスで」
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