プライドと腕毛とスネ毛と寂しさと
今回のテーマは「寂しがり屋だが、人付き合いは嫌」である。
「寂しさ」こいつは強い、でかい、太い、黒い。どんなに屈強な少年漫画のキャラでもおかまいなしにまわして去っていくモブおじさんのような奴だ。「プライド」や「腕毛」「スネ毛」に続き「こいつさえいなければ」という存在である。しかも、腕毛スネ毛なら1メートルぐらいにならないと実害ないだろうが「寂しさ」は万病の元だ。何億人がこいつに殺され、何兆人がこいつのせいでどうでもいい相手と寝たかわからない。
寂しさに侵されている人間というのは、自然界で言うと首まで土中に埋まっているインパラみたいなもので格好の餌食だ。むしろ、首まで土中に埋まっていたらライオンでさえ何かに食われるだろう、つまり寂しさというのはどんな強い生き物でも首まで土中に埋めてしまうのだ、すでに「首まで土中」と言いたいだけになっているが、そういうことなのだ。 しかし、世の中には「一人が好き」と公言しているものが多くいる、むしろ、みんなでわいわいマリオパーティや乱交をするのが好きと言っている人間より多いぐらいであり、私もその一人だ。
では、一人で何をしているかというと、ツイッターや、絵を描いてピクシブにアップだ。そして5秒ごとに、リプライやリツイート、ブックマークがついてないかチェックする。
メチャクチャ寂しがっているのである。
本当に一人が好きなら、廃村の廃屋の壁に自分の血で誰にも見せない絵を描くぐらいでないといけない。大体「一人が好き」というのは、平素だれかと一緒にいないといけないからこそ、ことさら一人の時間を尊く感じている場合も多い。一人じゃないからこそ「一人が好き」と言えるのだ。
つまり、完全に孤独が好き、平気という人間はやはり少なく、大なり小なり人とのつながりを求めてしまうのが人間だ。
「寂しさ」を埋める方法
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