やらない理由

寂しがり屋だが、人付き合いは嫌

第6回は「寂しい」ジレンマ。寂しくて、寂しくて、誰かにかまってほしい。そんな気持ちとは裏腹に芽生える「人付き合い苦手」問題。こまめで人付き合いの上手なタイプをチラ見しながら「あーはなれないし、なりたくない」って思ってしまう皆様へ。今週もカレー沢薫氏が極上のスパイスであなたを爽快な気分にしてくれます。

プライドと腕毛とスネ毛と寂しさと

今回のテーマは「寂しがり屋だが、人付き合いは嫌」である。
「寂しさ」こいつは強い、でかい、太い、黒い。どんなに屈強な少年漫画のキャラでもおかまいなしにまわして去っていくモブおじさんのような奴だ。「プライド」や「腕毛」「スネ毛」に続き「こいつさえいなければ」という存在である。しかも、腕毛スネ毛なら1メートルぐらいにならないと実害ないだろうが「寂しさ」は万病の元だ。何億人がこいつに殺され、何兆人がこいつのせいでどうでもいい相手と寝たかわからない。

寂しさに侵されている人間というのは、自然界で言うと首まで土中に埋まっているインパラみたいなもので格好の餌食だ。むしろ、首まで土中に埋まっていたらライオンでさえ何かに食われるだろう、つまり寂しさというのはどんな強い生き物でも首まで土中に埋めてしまうのだ、すでに「首まで土中」と言いたいだけになっているが、そういうことなのだ。 しかし、世の中には「一人が好き」と公言しているものが多くいる、むしろ、みんなでわいわいマリオパーティや乱交をするのが好きと言っている人間より多いぐらいであり、私もその一人だ。

では、一人で何をしているかというと、ツイッターや、絵を描いてピクシブにアップだ。そして5秒ごとに、リプライやリツイート、ブックマークがついてないかチェックする。

メチャクチャ寂しがっているのである。
本当に一人が好きなら、廃村の廃屋の壁に自分の血で誰にも見せない絵を描くぐらいでないといけない。大体「一人が好き」というのは、平素だれかと一緒にいないといけないからこそ、ことさら一人の時間を尊く感じている場合も多い。一人じゃないからこそ「一人が好き」と言えるのだ。
つまり、完全に孤独が好き、平気という人間はやはり少なく、大なり小なり人とのつながりを求めてしまうのが人間だ。

「寂しさ」を埋める方法
この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
やらない理由

カレー沢薫

「エッチはしたいが、付き合うのは嫌」。多かれ少なかれ誰もが抱える他人には打ち明けづらい虫のいい話。OL兼漫画家・コラムニストのカレー沢薫さんが挫折と諦めを肯定、それが正しいことだと示す当コラムで、スカッと爽快なメンタルヘルスを目指しま...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

mika_pisces 頭の中で勝手にモブとおせっせさせた、かつての嫁達を思い起こす。゚(P'ω`q)゚。 >>「寂しさ」は万病の元だ。何億人がこいつに殺され、何兆人がこいつのせいでどうでもいい相手と寝たかわからない。 https://t.co/pMeDUjFLRk 12日前 replyretweetfavorite

ooooo_o_o_o 先般もリツイートしたが、まさにこの感覚なのである。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

denkineko_tig カレー沢さんがどんな業務のOLなのかが毎度気になる 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

mpdb23 https://t.co/IeSdHCLdOm 約1ヶ月前 replyretweetfavorite