資産形成の基本を総まとめ!

これまで7回にわたって投資信託の選び方や買い方についてみてきました。投資信託が資産形成に向いている理由や、株式と債券の違いなどについてもご理解いただけたと思います。最終回となる今回は、実際に投資を始めるために知っておいていただきたい、資産形成の「基本」についてまとめておきましょう。

まずは非常用資金(生活防衛資金)を確保

投資を始める前に、必ずしておきたいことがあります。それは「非常用資金」(生活防衛資金ともいいます)を確保することです。会社の倒産やリストラ、病気、天災などといった不測の事態が起こったときに備えるお金と考えてください。 最低でも生活費の6ヵ月分程度、自営業の人は1年分くらい準備しておき、値動きをしない・換金しやすい銀行預金などの口座においておくと安心です。

ただ、この金額はあくまでも目安です。非常用資金については、属性(単身者か既婚者か、共働きか片働きか、お子さんの有無、賃貸か持ち家か、ローンの有無、イザというときに頼れる人がいるかどうか等)によって必要額は異なります。この機会に「1ヵ月いくらあれば生活できるのか」を含め、自分(我が家)のリスク耐久性について一度考えてみましょう。

簡易版のバランスシート(ある時点において保有する資産の時価評価額や負債、資産と負債の差額=純資産を一覧表示した報告書のこと)や、損益計算書(手取り年収、支出、収支を記載したもの)を年に1回作成して、定点観測していけるとなお良いでしょう。家計の財務状況を把握することは、「我が家はどれくらいリスクをとっても大丈夫か」を決定するときの大きなヒントになります。

インデックスファンドを毎月コツコツ積み立てる

非常用資金を確保できたらいよいよ投資信託への投資を始められます。投資に回せるお金を、どういう資産クラスにどの程度の割合で割り振るかを決めます。「日本株式、日本債券、外国株式、外国債券の4つの資産に均等に投資する」「債券には投資せず、日本株式と外国株式だけに投資する」といったことを決めるわけです。

割り振りを決めたら、手数料の安いインデックスファンド商品を選びましょう。具体的な商品例は第5回でお伝えしましたが、購入時手数料が無料で運用管理費用(信託報酬)の安いインデックスファンドを自分で組み合わせるか、セット商品(バランス型)を選択します。

手元にあるお金に加えて、毎月受けとるお給料の中からも、預金だけでなく、一部を投資信託の積立に振り向けていきましょう。証券会社などに口座を開設し、毎月一定の金額を銀行口座からの口座振替か、証券口座のMRF(マネー・リザーブ・ファンド)から自動的に買い付けていくのがおすすめです。

投信の自動購入サービスは、一度申し込んでしまえば、あとは毎月決まった日に決まった金額が銀行口座や証券口座から自動的に引き落とされていくので、ビジネスパーソンでも続けやすい方法です。ライフスタイルに合わせて、積立額も柔軟に変更することができます。

運用後は定期的にモニタリングしよう
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コツコツお金を増やす投資信託入門

竹川美奈子

老後にお金に困らない生活を送るためには、若いうちからしっかり働き、無駄な支出をおさえることが大切ですが、それだけではお金は十分に貯まりません。では、どうしたらいいのでしょうか? そこでおすすめしたいのが、会社勤めをしながら着実にお金を...もっと読む

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コメント

yurukashi_yrks 基本だけど本当これだけで資産形成ってできるよね。積立×複利×時間=最強。 > 2年以上前 replyretweetfavorite