汗かきのタイプ別、デオドラント製品の選び方
日頃から制汗スプレーなどのデオドラント製品をお使いですか。かいた汗を放置するのは、食事の後に歯磨きをしないのと同じことですから、ぜひケアを習慣づけていきましょう。
まず知識として知っておきたいのは、汗を出す元となる汗腺のこと。2種類ある汗腺のうち、ほぼ全身に分布する「エクリン腺」は体温を調節する役割があり、その成分のほとんどが水である汗を分泌させます。
汗ばんだ手を嗅いだら臭かった、ということはまずありませんよね。なぜなら手の汗はエクリン腺から出るからです。わずかに塩分やアンモニアが含まれる程度で、ほとんど臭いません。
一方、耳やワキの下、性器のあたりに分布する「アポクリン腺」から出る汗は臭います。タンパク質や糖質、脂質にアンモニア、鉄分などが多く含まれて、強めのニオイを発します。むしろ動物としての進化の過程において、ニオイを発するために発達したと考えられています。このようにエクリン腺の汗はかいた直後に拭き取ればよいのですが、アポクリン腺の汗はあらかじめ対策が必要です。アポクリン腺がどこにあるかを念頭に置いて、汗の対策をしていきましょう。
さて、世の中にはたくさんのデオドラント製品がありますが、きちんと自分の汗かき体質を見極めて、体に合ったものを使う必要があります。そうでないと効果が見られないどころか、かえって逆効果になるものもあります。
そこで、ご自身の体質を判断できる簡単な方法をお教えしましょう。
今から綿棒や指で、軽く耳垢を取ってみてください。その耳垢、どんな状態ですか。取れた耳垢によって体質が「かさかさ」「しっとり」「キャラメル状」の3タイプに分類できます。耳垢が乾いているのが「かさかさ」タイプ、やや湿っているのが「しっとり」タイプ、色も粘度もキャラメルっぽいのが「キャラメル状」タイプです。
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