同じ悩み」や「心の暗さ」を持っている人がいたらわかり合えるかも

まだまだ続く羽海野先生のロングインタビュー(という名のカウンセリング)、今回のテーマは前回に引き続き「マンガ」と「ツイッター」。夜毎ネットに飛び交う、自分自身についての「初耳すぎる怪情報」を目にした羽海野先生は……? 絶賛発売中の『別冊クイック・ジャパン 3月のライオンと羽海野チカの世界』で行われたインタビューをcakesで特別公開! 5日連続更新の第3回です。


(C)羽海野チカ/白泉社

汚い部分、ダダ漏れる部分も描いてしまう

— マンガ家さんをインタビューしてると、思った以上にマンガって本人のパーソナルな部分が出るんだなってことに気付くんですよ。

羽海野チカ(以下、羽海野) パーソナルな部分を出すか出さないかで作品が変わるんですよね。出したほうが、欠点も個性なので。長所は似てても欠点ってみんなそれぞれいろんな種類があるから、それが個性なんだからそのまま出しちゃったほうがオリジナリティのあるマンガになるような気がするのだけど、やっぱり出すのって勇気がかなり必要で……。何と言っていいか複雑なんですが、ご本人と話してたほうが引き込まれるケースってあるんですよ。でも、マンガではその方のホントの気持ちを言ってない。作品なんだから作品として描かなきゃって切り離していらっしゃったりして。あなたがいつも悩んで話してくれてることってみんながグッとくるからそれ描いてしまったらどうだろう? と思うのですが。「え、マンガになんか描けないよ」って言われると、「惜しい! あなたが悩んでる姿はすごく美しいのに」「みんな、あなたの気持ちを聞けたら心強く思うと思うのだけれど……」とか思ったりします。

— 「私はほとんど描いてるのに」って(笑)。

羽海野 私は全部描いてしまうから(笑)。汚い部分、ダダ漏れる部分も……。

— 作品にはプラスになるはずなんですけどね。

羽海野 プラスなはずなんですけど、でもやはり恥ずかしいです。でも読者さんに「同じ悩み」や「心の暗さ」を持っている人がいたらわかり合えるかもと思うと、恥ずかしくても無理やり描き出してしまうので。

— 男性のマンガ家さんにインタビューすると、女性観とかいろいろ聞くんですよ。初体験の話から何から。そうすると、すべてがマンガに出てたりするんですよね。

羽海野 あ、確かに!! そうかも。なるほど。女の人は描かないですね。

— 男の人はそのへんダダ漏れですよ。ヒロインが全部歴代の彼女だったり、すごいわかりやすいんですよね。

羽海野 ホントだ! 男の友達のマンガ家さんって、そうかもしれませんね!? 女のマンガ家さんは、ずっとあこがれの人を描いてる気がする。なぜかしら? 私は……『ハチクロ』は自分の好きな感じの男の人をどんどん出そうと思って描いていったんです。『ライオン』もそうなんですけど。

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羽海野チカ☆超ロングインタビュー

羽海野チカ

『ハチミツとクローバー』に続く羽海野チカ先生、2作目の連載作品である『3月のライオン』。この国民的人気作品を全80ページで大特集したのが『別冊クイック・ジャパン 3月のライオンと羽海野チカの世界』。来る4月22日(土)に迫った実写映画...もっと読む

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コメント

prisonerofroad #羽海野チカ #interview 2年以上前 replyretweetfavorite

OsamubinLaden 5日分出してもまだ掲載分があるの、すごいね。何時間インタビューしたんだ  2年以上前 replyretweetfavorite

yunyunyuan 「新宿2丁目で殺されかける羽海野チカ」 2年以上前 replyretweetfavorite