第13回】山崎将志(アジルパートナーズ代表)インタビュー

「消費者向けビジネスは、個人の時間の奪い合いといわれてきた。かつては専ら『プライベートの時間』を奪い合っていたのだが、職場にパソコンが1人1台導入され、職場でインターネットが使えるようになったことで、『仕事の時間』をいかに奪うかが主戦場になっている」。事業再生コンサルティング会社やベンチャー企業を経営し、著書『残念な人の思考法』でも知られる山崎氏が、アマゾンの成功例を軸に語る。

スピードの時代だからこそ
飽きずに基本を追求せよ

やまざき・まさし/1971年生まれ。94年東京大学卒業。アクセンチュアを経て、事業再生コンサルティング会社やベンチャー企業を経営。『残念な人の思考法』など著書多数。

 消費者向けビジネスは、個人の時間の奪い合いといわれてきた。かつては専ら「プライベートの時間」を奪い合っていたのだが、職場にパソコンが1人1台導入され、職場でインターネットが使えるようになったことで、「仕事の時間」をいかに奪うかが主戦場になっている。さらにスマートフォンの普及で弾みがついた。

 私が手がけるゴルフアパレルの事業でも、ウェブサイトへのアクセスが多いのは平日の朝10時から12時にかけて。あらゆる消費者が常にネットにつながっていて、プライベートの時間と仕事の時間の区別がつかなくなっている。時代が大きくシフトしていると感じる。

 だが、こうした中でもビジネスの方程式は変わらない。最新のITを使った目新しい仕組みも、奇をてらったものは長続きしない。

 例えば、アマゾンの「パーソナル・レコメンデーション」は確かにすごい。これまでの購入履歴に基づいて、的確にオススメ商品を表示してくる。これこそビッグデータの活用例だと高い評価を得ている。

 しかし、アマゾンの真のすごみは、オススメ商品を見つけてくる技術にあるわけではない。

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