前回、資産形成の中核にはインデックスファンドを活用しようというお話をしました。今回は、インデックスファンドを、具体的にどのように購入していくのかをご説明します。日ごろ、仕事をしていると、「投資をするのはめんどうくさい」「時間がない」と思いがちですが、「積み立て」というシステムを使えば、手間をかけずに続けることができます。
毎月コツコツ積み立てよう
投資信託は「〇円分買う」というように一括でまとめて購入することもできますが、毎月一定の金額を銀行口座や証券口座から自動的に引き落として買い付けていくこともできます。これが「積み立て」投資です。
すでにまとまった金融資産のある人は必ずしも積み立てという方法をとる必要はありませんが、まとまったお金のない人・手間をかけたくない人にとっては現実的な方法です。
積立投資のメリットは3つあります。
(1)少額からはじめられる
積み立ては1商品につき500円とか1000円といった少額からできるようになっています(最低積立金額は金融機関や商品により異なる)。まさにワンコインから積立投資ができるわけです。
以前は1商品あたり1万円からが普通でしたが、2009年秋に楽天証券が最低積立額を引き下げたのをきっかけに、ほかの証券会社等も追随。今では銀行のインターネットバンキングでも1商品1000円程度から低コストのインデックスファンドを積み立てできるところが増えています。
(2)生活の中に取り入れやすい
積み立ては生活の中に取り入れやすい方法でもあります。証券会社や銀行、直販の投信会社が行っている投信の自動購入サービスは、一度申し込んでしまえば、あとは毎月決まった日に決まった金額が銀行口座や証券口座から自動的に投信を買い付けてくれます(証券会社のMRFなどからの積み立ても可)。
積立額は柔軟に変更することができるので、経済的な余裕があるときには多めの金額を積み立て、子どもの教育費負担が大きい時期には積立額を引き下げるということも可能です。
(3)下がったときでも、投資を続けやすい
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