投資って危なくないの?

投資信託の基本から活用方法、具体的なおすすめ商品まで、全8回にわたってお届けしていく本連載。第2回目は、「投資って危なくないの?」という疑問におこたえしていきます。10年間、毎月1万円を積み立てたときの運用成果は、どれくらいになるのでしょうか?

前回、資産形成をするなら、投資信託というツールを活用しようというお話をしました。たとえば株式に投資をする場合、投資信託はたくさんの会社の株にまとめて投資をするパッケージ商品なので、仮に投資している会社のうち、ひとつの会社の株価が大きく下落したとしても、投資したお金がゼロになる心配がないからです。一つの会社の株に投資をするのに比べると値動きの振れ幅が小さくなり、リスクをおさえることができるわけです。

投資の本質を知っておこう

このように投資信託はリスクをおさえて資産形成を目指せるツールですが、なかには「投資」と聞いただけで「危ない」というイメージを持つ方もいるかもしれません。そのイメージを払拭するために、そもそも投資とは何なのかについてご説明しましょう。

本来、投資は企業の成長にお金を投じることです。その結果、企業がいい商品やサービスを生み出して社会に必要とされれば(価値が高まれば)、その企業の売上・利益ものびて、投資した私たちにも利益が還元されるわけです。

たとえば、株式に投資する投資信託を購入したとします。投資したお金は運用会社を通じて、たくさんの会社に投資されます。つまり、私たちは投信を通じて会社の株を買い、そして保有することになります。その会社の「株式」を保有するということは、新しい製品やサービスによる価値創造のお手伝いをする(もっというと当事者の1人になる)ということでもあるわけです。

会社は新しい工場をつくったり、機械を買ったりして、新しい製品やサービスを生み出します。社会にとって便利な商品や、役に立つサービスを提供することができれば、売上も上がり、利益も増えていくはずです。その結果、会社の株価が上がったり、配当というかたちでお金がもらえたりという恩恵を享受できるわけです。

投信は会社の株がたくさん入った「詰め合わせ」でしたよね。ですから、投信という器にそうした会社がたくさん入っていれば、長期的に投信の値段も上がっていきます。 ただ、株価は日々刻々と変動しますが、会社が生み出す価値は時間をかけてゆっくり醸成されるものです。企業が成長するにも、そして、その果実を分け合うためにはそれなりの時間がかかります。

ですから、長期的な視点で「じっくり」「ゆったり」が基本となります。短期的な株価の変動だけに目を向けると「こわい」という気持ちが頭をもたげますが、その裏にはきちんと会社という存在があることを心に留めておきたいものです。

10年間、毎月1万円積み立て投資をしたときの運用成果

ただ、そうはいっても、やっぱり投資をするのは「こわい」と思っている方もいるかもしれません。また、金融危機で、株価や為替相場が大きく変動するのを目の当たりにすると、これから投資をはじめても大丈夫なのだろうかと心配になる方も多いでしょう。

では、実際にこれまで投資信託を活用して、積立投資を行ってきた人はどのような成果を得られたのか、具体的な数字を示してご説明しましょう。

まず、下の図をご覧ください。これは「日本株式」「日本債券」「外国株式」「外国債券」の4つの資産に均等に分散して、毎月1万円ずつ10年間積み立てたときの結果を示したものです。トータルの投資元本は120万円になります。

4資産に分散して、10年間毎月1万円積み立てた結果


<出所>4資産分散ポートフォリオ:国内株式、日本債券、外国株式、外国債券の4資産に25%ずつ投資したポートフォリオ。 国内株式:東証一部時価総額加重平均収益率、日本債券:野村BPI総合、外国株式:MSCIコクサイ(グロス、円ベース)、 外国債券:1984年12月以前はイボットソン・アソシエイツ・ジャパン外国債券ポートフォリオ(円ベース)、1985年1月以降はシティ世界国債(除く日本、円ベース)。

「1969年末に積立投資を開始して1979年末に終える組み合わせ」「1970年末に積立投資を開始して1980年末に終える組み合わせ」というふうに、1969年からそれぞれ10年区切りの組み合わせをつくると、2015年までにトータルで37回の区切りができます。このうち、元本を下回ったのは、37回中わずか2回。2008年と2011年末に積立投資を終えた場合だけでした。

2008年はリーマンショックという金融危機が起きて株が大暴落した年です。そして、2011年は国内では東日本大震災があり、海外ではギリシャが国債の利息を払えなくなるのではないかという懸念がスペインやイタリアにまで波及して、世界的に株価が下落した年でした。その結果、10年積立投資をしても、その年に積立投資を終えてしまうと、投資したお金は元本を下回る結果となりました。

しかし、その2回を除いては、どの10年をとってもお金は120万円を上回る結果となっています。平均すると元本の120万円が167万円に増えています。 このように、10年でも、「長期」で地域や資産を「分散」して、積み立てるということは一定の効果があるというのがわかります。

分散+長期で安定的なリターンをねらえる!

では、さらに期間を延ばして、20年間同じ条件で積み立てを続けるとしたら、結果はどうなるでしょうか。毎月1万円ずつ20年積み立てると、投資元本は240万円になります。

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コツコツお金を増やす投資信託入門

竹川美奈子

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marekingu #スマートニュース 約2年前 replyretweetfavorite