料理の腕はムッタの方が上?
ヒューストンでムッタがヒビトに張り合って作った豚キムチ定食。どうやら料理の腕はムッタの方が上らしい(ムッタ本人談)。
ヒビトも心の中で(うまいな これ)と思いながら食べていたようだ。
兄弟であり、ライバル。南波六太・南波日々人。
久しぶりに再会した弟・ヒビトに「もっと張り合えよ つまんねえよ」と言われてしまった兄・ムッタ。子どもの頃とは違う。現実をつきつけられ、宇宙飛行士試験など自分が受かる筈もない—そう思ってしまった。
料理の腕は自分の方が上、山手線の全駅名を早く言える、Jリーグの選手年鑑は暗記済み…。“そういうことじゃない”とわかってはいても、まるで小4のように張り合おうとするムッタ。
自己嫌悪に陥りながら、ムッタは昼間ご近所さんであるオジー夫妻と話したことを思い出していた。—そして、翌朝ヒビトへ置手紙を残す。
明日は俺もNASAへ行く。しかもお前より早起きしてな!
また一歩、葛藤し迷いながらも、ムッタは進み始めた。
「チンして食べる肉まん」「味付けのり」「かきピー」「賞味期限残り2日の韓国キムチ」。
わざわざ土産としてアメリカに持っていく?と思えるほど不思議なチョイス。兄弟は、「ようは自分がいらないもんくれたんだな」ということで納得らしい。12巻#113『日々人を待つ人々』では「日本的なやつ」ということで「もずく」「増えるワカメ」「鳩サブレー」そして南波家といえば…な「大量のうどん」を持ってきた母(&恐らく父)。
この時は自分も滞在するので自分が食べる用にも買ってきたということなのだろうか…。南波母土産、今後も注目である。
豚キムチ材料(2人分目安)
豚キムチ…200g/ 市販のキムチ…300g/ ゴマ油またはサラダ油…小さじ1 / めんつゆ…10滴ほど
他にもやしや玉ねぎ等お好みの野菜を入れるのもオススメ。
作り方
① 豚肉は3〜5cm程度のお好みサイズに切る。
② 温めたフライパンに油をひき、肉を一枚一枚剥がしながらいれ、豚肉を炒める。
③ 火が通って色が変わってきたら好みの野菜を入れて炒める。今回は玉ねぎ1/2個を入れる。
④ 野菜にも火が通ってきたらキムチを入れる。サッと混ぜながら炒め、最後にめんつゆを数滴入れ、再びサッと混ぜてお皿に盛り付け完成。
味付けが物足りない人は、塩・味噌などで調整する。豆板醤などで辛めの味漬けにするのもオススメ!
豆腐とワカメの味噌汁材料(2人分目安)
豆腐…1/2丁/ ワカメ…お好みで適量/ ネギ…適量/ 水…400cc/ 味噌…大さじ1と1/2/ほんだし…2g(スティック1/4程度)
作り方
① ワカメを水で戻す。一度サッとすすいで塩を落とし、5〜6分浸しておく。(乾燥ワカメの場合は不要)豆腐を1〜2cm角のサイコロ状に切る。
② 水400ccにほんだしを入れ、中火で温める。沸騰する前の泡がぷつぷつ湧き出したくらいで味噌を溶かし、豆腐とワカメを入れる。(乾燥ワカメはこのタイミングで)
③ 沸騰する手前くらいで火を止め、器に盛って輪切りにしたネギを入れ完成。
ムッタは準備中。
どの巻ももちろんそうだ、という大前提はあるのだが、2巻には特に読者が共感してしまうような名場面が多いと思う。
ムッタ自身はとてもハイスペックな人なのだが、兄としての理想とする自分に追いつけていないのか、いまひとつ自信を持てていないように見えるしとにかくネガティブに考えがちな傾向がある。何かとうまくいかない現実を「ドーハの悲劇」生まれの宿命とし『優秀すぎる』弟によって気持ちがぐらついている状態だ。
昔から「頭のネジが一本足りない」という表現がぴったりだったヒビト。シャロンに英語を教えてもらっていながらとんちんかんな訳やスペルミスは多いし、全く勉強ができない。勉強という勉強はいつもムッタが教えていた。だがヒビトは突然ムッタより頭が良くなり、自分の夢を叶え宇宙飛行士になってしまった。
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