「東京タラレバ娘」の最終回を迎えて
そろそろ、日本は花見の時期でしょうか? パリを散歩していると、ちらほらと桜に似た木を見かけます。その度にふと日本が恋しくなり、涙腺がゆるんでしまう今日この頃です。先週、テレビドラマ「東京タラレバ娘」がついに最終回を迎えましたね。30代の女性たちが「結婚」や「幸せ」を追い求めてのたうちまわる物語が人気だったようですが、私も気になってちょっと観てみました。
なかでも印象的だったのは、登場人物たちの「東京オリンピックを一人で見たくない!」「一生独身!?(だなんて恐ろしい! )」という悲痛な叫びです。 今回のドラマでは、主人公たちが、前に人気だったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で言うところの「呪い(=社会や世間の価値観)」にがっちりハマって苦しんでいるように見えました。
そして最終回、彼女たちはようやく気がつきます。これまで必死で探し求めていた、社会や世間のいう「女の幸せ」や「ごく普通の幸せ」とやらを追うのではなく、人それぞれに違う「自分の幸せ」を追い求めるべきだと。ドラマでは、その気づきの先の「では、どうやって?」というところまでは、教えてくれませんでした。そこから先の具体例を示してほしいところですが、その方法もまた、人それぞれに違うもの。あとは視聴者のみなさんも、各々がんばってね!ということなのでしょう。