それでも僕は、外科医をやめない

人の気持ちが解るという幻想

ときおり深い絶望の淵で強い風に吹かれている雨月氏ですが、最近大ヒットしてる漫画からコミュニケーションの不思議について深く掘り下げていきます。

こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。

3月も末になると日に日に暖かさを増す陽気は、否が応でも春を感じさせます。

この時期には花粉症で苦しんでいる方がたくさん病院を受診されます。ちなみに、花粉症の治療はともかく病院に行くのがいいですよ。自分が医者だから言ってるわけじゃありませんが、薬局に売っているお薬の何分の1の値段で同じお薬が手に入ります。しかもそのお薬に無茶苦茶詳しい専門家(医者)のコメント付き、責任付き。これはどう考えてもお買い得です。花粉症といっても人それぞれなので、私は4、5種類のお薬を使い分けて処方しています。ステロイド入りの強力な奴から、目薬、鼻の薬までありますからね。

さて、先日のこと。

友人に勧められ、私は今更ながら「東京タラレバ娘」を漫画で読んでおりました。初めはちょっとダサいタイトルだな、なんて思っていたのですが、読むとすぐに引き込まれました。漫画はkindleなら第1巻が今だけ無料です。そして先日、ちょうどドラマも終わったところですよね。こちらも今からでもhuluで見ることができます。まったく便利な世の中になったもの。

この漫画は30歳代前半のいわゆる婚期を逃した女性たちが、不倫したり元カレの「つ」(ギャル用語で都合のいい女、の意味です)になってしまったり、先行きの怪しそうな歳下の金髪イケメンバンドマンと恋に落ちてしまったりという話です。

このマンガを勧めてくれた女友達が言うには、「今28歳の女友達の間で回し読みをしている『教科書』」なんだそう。教科書と言われ私は驚きましたが、まぁ30歳手前の女子たちが、30を過ぎたらこういう風にこじらせないようにという反面教師なのでしょう。どんな人が読んでいるんだろうと、色んな人に聞いてみましたが、どうやら「30を過ぎた独身女性はもはや痛すぎて読めないらしい」のです。なるほどです。

まあ漫画の内容は良いのですが、この漫画を読んでつくづく思ったのが、「恋愛の失敗はほとんどがコミュニケーションエラー」だということです。

「タラレバ娘」でもそうなのですが、女子の傾向として、自分の本音は女友達の間だけで共有し、恋の相手には絶対に開示しない。けれども「相手が何を考えているかわからない」と悩む。こういう女性って、実は多いのではないかと思うんです。もちろん全員じゃないですが。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
それでも僕は、外科医をやめない

雨月メッツェンバウム次郎

高学歴エリート集団だと思われがちな外科医の世界は、実は、毎日人を切り刻んでる特殊な世界です。現役医師が語る外科医の世界は、とっても不思議な世界。毎日、さまざまな患者さんと接し、手術をするなかで感じたことを、ありのままに語ります。not...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

chrisfungky 本音を言うことにはリスクを伴いますが、しかしそのリスクを取らないせいで、結局は喧嘩別れという本末転倒じゃありませんか? * * * 約2年前 replyretweetfavorite

moe_sugano おぉ!雨月センセ、彼女できたのかw> 2年以上前 replyretweetfavorite

kingmayummy ほんといいことおっしゃるよなぁ> 2年以上前 replyretweetfavorite

mdk_jasmine “女子の傾向として、自分の本音は女友達の間だけで共有し、恋の相手には絶対に開示しない。けれども「相手が何を考えているかわからない」と悩む。” https://t.co/86fvjSf2Gq 2年以上前 replyretweetfavorite