2001年宇宙の旅】“平常運転”ほど気をつけろ

ケトルVol.11は、「映画」特集! コラムコーナーでは、あなたの恋愛をよりハッピーに、 あなたの仕事をよりハイパフォーマンスにする選りすぐりの映画たちを紹介します。最後に「これも覚えておいてね~作品編~」&「これも覚えておいてね~人物編~」のおまけも付いてます!

現代のSF映画のすべてに影響を与えた…

『2001年宇宙の旅』1968年(米)監督/スタンリー・キューブリック

と言っても過言ではない、キューブリック監督の伝説的作品。セリフのない長回しの映像(冒頭24分間とラスト23分間はセリフなし!)、「ツァラトゥストラはかく語りき」に代表されるクラシック音楽の使用など、挙げればキリがないほどの革新的手法はさることながら、本作は何より、超難解なストーリーで有名です。

というのも、原作小説では科学者や宗教家の解説つきなのに、監督があえてその部分をカットしたから。端的には、人類誕生から続く悠久の時を経て、たった1人の人間が宇宙人的な何かによって強制的に進化させられる物語…ですが、解釈は人それぞれです。

さて、本作で特に有名なのは、宇宙船ディスカバリー号で、コンピューターの“HAL”が引き起こすショッキングな事件でしょう。人間が月に住む時代、ボーマン船長たち5人のクルーと、最高の人口知能を持つ“HAL9000型コンピューター” は木星探査に向かいます。クルーは食事の準備から自分たちの生命装置の管理までぜーんぶHAL任せ。人同様に会話できるから、完璧に安心しきっています。

しかし、すべてが「いつもどおり」だったある日、HALが少しずつ異常な行動をとり始め…。完全におかしいと分かったときには既に手遅れ。クルーたちはHAL によって次々と殺されていくのです!

製作時、スポンサーだったIBMはこの驚愕の展開を知り、当初セット中にちりばめていた同社のロゴマークをほぼ撤去したとか。それほどにHALの淡々とした暴走は不気味。最後はボーマン船長の手で停止されるものの、「いつもどおり」に慣れる怖さを教えてくれるシーンです。

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