残暑にシュワッ! 緑のワイン&パリパリおつまみ[第1回]

花の金曜日! 一週間頑張って働いた疲れを忘れるためには一杯のお酒。あなたを癒す最高の一杯をご紹介。記念すべき第1回は、バダさんの真骨頂、ポルトガルのお酒です。とってもフレッシュな緑のワインと、パリパリのおつまみ。ぜひともお試しあれ!

はじめまして。
私は、フリーランスで編集とライターをしています、
バダと申します。
馬田、と書きます。
雑誌や書籍などの仕事で、料理やお酒の取材をすることが多いです。

周囲の人からは
「馬田さんって、酒とつまみの話ばっかりしているよね」
と、よく言われます。
そうなんです。
仕事終わりの電車内ではほぼ、
その日のつまみをどうしようかなあと考えています。

「そんなに飲んでつまんでばっかりいるなら何か書いてよ」
と、このサイトcakes代表の加藤さんに声をかけていただき、
連載をはじめることになりました。

酒とつまみのことを好きに書いていいなんて!
ものすごくウキウキ。
せっかくなので、
読んだ方のお役にちょっとでも立てばいいなあと思っております。

さてさて。
では早速、酒とつまみですね。

記念すべき第1回なので、
自分がとくに好きなものからはじめたいと思います。

私はこの数年、ポルトガルの食の虜になっています。
料理やお菓子の取材で何度か訪れてすっかり心を奪われ、
しまいには1カ月間、
カメラを片手に一般家庭のキッチンからレストランの厨房まで
ポルトガル各地を取材してまわり、
それをまとめて本にもしました。
これです。

ようこそポルトガル食堂へ (私のとっておき)ようこそポルトガル食堂へ (私のとっておき)

ようこそポルトガル食堂へ (私のとっておき)

いきなり宣伝してしまっていますが、
本当においしい国なんですよー。
ワインもチーズも、肉も魚も、米料理も!
鴨ご飯とか、肉汁がご飯にしみて、おこげまであって、うまいんです!

おっと、思いっきり話がそれたので本題に戻ります。

それにしても、
この夏は劇的に暑かった!
夏と言えばみなさんはなにを飲みますか?
やっぱりビール?

私もビールはよく飲みますが、
ビール以上に、
夏はシュワッとした緑色のワインをよく飲みます。

ポルトガルの緑のワイン
ヴィーニョヴェルデです。
ご存知ですか?

こんなワインです。


ヴィーニョヴェルデとは
直訳すると緑のワイン。
「緑(ヴェルデ)」はワインの色を指していると同時に、
若い、つまりフレッシュという意味もあります。

シュワシュワと微発泡で飲み口がとても爽やか。
しかもアルコール度数が10度前後とワインにしては軽めだから、
ビール感覚でゴクゴク飲める。
夏の蒸し暑い時期には、
本当にピッタリです。

先ほどの写真のワインは『カザルガルシア』というブランドのもので、
ポルトガルに行ったらあっちこっちで見かける大定番。
しかも安くて、1本だいたい4ユーロぐらい。
そんなわけでポルトガルのみなさんは、
昼間からビール感覚で飲んでいる様子です。

私も以前、現地でお昼に頼んだら
こんな感じでカラフェに入って出てきました。


小さなグラスに3杯分ぐらい、
これで確か4ユーロだったかな。

ここは漁港のそばのレストランでしたが、
他のテーブルの漁業関係者のみなさんは
昼からゴクゴクとヴィーニョヴェルデを飲んでいました。
そして飲んだあとも、
ごく普通に仕事をしているようでした。
さすが、ワインの国です。

このワイン、もちろん日本でも買えます。
ワインをたくさん扱う専門店や、
ポルトガルのワインを扱うネットショップで手に入ります。
私がよく買うサイトは

『播磨屋』
『メルカード・ポルトガル』
『ヴィーニョポルト』
の3軒。

ヴィーニョヴェルデは毎日の晩酌以外でも大活躍です。
家に友達が集まった時や
誰かの家で飲むときにお土産にこのワインを持って行くと
男女を問わず、かなり人気です。

とくに『カザルガルシア』は
エチケット(ラベル)のデザインも親しみやすいかわいらしさがあるから、
女性に喜ばれます。

もちろんこれ以外にもいろんな種類のヴィーニョヴェルデがあるので、
飲み比べてみると楽しいですよ。
ロゼのヴィーニョヴェルデなんてピンクのシュワシュワだから、
まさに女子受けアイテムです。
これをお土産に持って行ったら、
ちょいモテ気分を味わえると思います。

ちなみにヴィーニョヴェルデは、
ポルトガルの最北部、ミーニョ地方で作られているワインです。

ミーニョは、夏はとくに冷涼な地域です。
ブドウは花崗岩が主の水はけの良い土で育つので、
糖度が低く酸が強め。
しかも完熟1週間前の若いぶどうを収穫して作られるので、
フレッシュな香りや爽やかな味わいになります。
シュワシュワと微発泡なのは、ワインが瓶内で発酵しているから。
でも、最近ではブドウの持つシャープな香りを引き立てるために、
普通の白ワインのように瓶内発酵させないものも増えているそうです。
私は断然、ヴィーニョヴェルデは
シュワシュワしていて欲しいのですが……。

と、ワインの説明はこのぐらいにして、
んじゃ、どんなつまみと合わせるのがおすすめかというと。

シュワシュワにはやっぱりパリパリかな、
と思います。
ウルトラ簡単なおつまみがこれ。


わが家では『チーズパリパリ』と呼ぶつまみで、
子どものおやつにもなります。

人が集まるときには
とりあえずこれをたくさん作って出しておいて、
その間にほかの料理をすることがよくあります。

『チーズパリパリ』の材料は
餃子の皮
ピザ用のとろけるチーズ(シュレッドタイプ)
ドライハーブ
これだけ。

つくり方は、
餃子の皮にチーズをまんべんなくのせ、ハーブをふる。

こんな感じに。
で、オーブンやトースターでカリッと焼きます。
ハーブのありなしで作ると、ちょっと違いが出て楽しいです。
ハーブの種類はお好みですが、
私はGABANのイタリアンハーブミックスを使うことが多いです。
オレガノやタイム、スイートバジルにパセリが混ぜてあって、
香りに立体感が出ます。
チーズにもよく合います。
なにしろイタリアンミックスですからね、
チーズとは切っても切れない縁があるわけです。

餃子の皮にチーズをのせるのが1分、あとは焼くだけ。
幼児の工作並みに簡単。
「簡単」って、つまみには大事な要素だと思います。

のせるチーズは、
スーパーマーケットやコンビニで手軽に買えるものでも十分ですが、
ちょっと良いチーズを使うと味に格段に差が出ます。

私が普段使うのは、
デパートなどのチーズ専門店で売っている、ミックスのシュレッドチーズ。
数種類の削ったチーズが混ぜてあるので、コクが違うんです。
よく買うのは、銀座の松屋デパートの地下のチーズ屋さんにある
『5種類ブレンドシュレッダーナチュラルチーズ』。
100g/380円で、大体300gぐらい買って、
それを冷凍しながら使っています。
お値段はちょっと高めですが、もう確実においしくなる。
家飲みのつまみぐらい、
贅沢したいじゃないですか!

焼き立てのあつあつに
ハラペーニョソース(タバスコの姉妹品の、緑色の瓶の方)を
パパッとふって食べるのもいいし、
冷めたら黒コショウをガリガリ挽いて食べるのもいい。
これならヴィーニョヴェルデはもちろん、
ビールのつまみにもなります。

ピザのように
トマトソースやウインナーなどトッピングを加えるのも楽しい。
でも結局は、チーズをのせただけのパリパリが
飽きないですねえ。

みなさんも、
残暑を吹き飛ばす酒とつまみ
『ヴィーニョヴェルデ』と『チーズパリパリ』をぜひ!

ケイクス

この連載について

ポルトガル食堂

馬田草織

ポルトガルや南蛮絡みのエピソードが大好きな編集者・ライターの馬田草織さんが、仕事現場や旅先、日常で気になった食のサムシングと、それにちなむおつまみ&ぴったりなお酒を月替わりでご紹介していく、家飲みも外飲みも楽しむ人へ捧げる至福のほろ酔...もっと読む

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