彼女を「そういう目」で見たことは一度もないけれど
「はっは〜ん。古賀さんのタイプがわかりましたよ」
はぁっ!? あれは2014年の秋くらいのことだっただろうか。ぼくが会社をつくること、その第一号社員として田中裕子さんを迎え入れることを伝えたところ、ある友人がにやにやしながらそう言った。なんの話か理解するのに、数秒の時間を要した。まったく、なんて阿呆阿呆しい、不埒な輩なんだ。おれは真剣に会社をつくろうとしてるんだぞ。これでもちっぽけながら、人生賭けてんだぞ。それをば、好みのタイプ? なにを言っておるのだ。ぼくはおおいに憤慨し、あいまいな愛想笑いを浮かべつつ、こころの地団駄を踏んだ。
ところが世の中には、フラッチーな輩が大勢いるらしい。その後もいろんな人から「顔採用っすか?」「同じ空間で、あの娘とふたりっきりで働いて、へんな気を起こしませんか?」など、訳のわからない質問を受ける機会が続いた。そうなのか? みんな田中さんのことを、そんな目で見てたのか?
もともとぼくは、仕事上でお目にかかる女性全般を「そういう目」で見ないよう、こころに決めている。若かりし日にそれで痛い目に遭ったこともあるし、いわんや今回、相手は社員である。もっとも大切なビジネスパートナー、と言ってもいい存在である。当然ながら、やる気や能力、人柄だけで判断し、第一号社員としてお誘いした。これまでもこれからも、彼女を「そういう目」で見ることは絶対にないだろう。
けれども一方、ここまで言われる彼女のポテンシャルはすごい。素直に感心する。もはやぼくには彼女を「そういう目」で見る機能が損なわれてしまったものの、まったくの他人としてお会いしたらどう感じたのか。他人の目を借りて覗いてみたい気も、しないではない。
と、青山裕企さんの顔が浮かんだ。
もしも彼女を「青山さんの目」で覗いてみたら、どうなるんだろう? 青山さんのレンズで覗いてみたら、どうなるんだろう?
その答えが、ここに並ぶ写真である。
「なるほど」
多くを語らず、ぼくは唸った。
株式会社バトンズ代表・古賀史健
<次回は2日後、3月3日(金)更新予定>
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