ヤンキー×宝塚=BOYS AND MEN
大谷ノブ彦(以下、大谷) 今年はいよいよ男性アイドルグループのブームが本格化すると思うんですよ。
柴那典(以下、柴) そういえば、最近いろんな名前を聞くようになりましたね。
大谷 名古屋のボイメン(BOYS AND MEN)は武道館公演が実現しましたからね。東海ではMAGIC☆プリンスというボーイズグループがあって、冠番組まで持っている。福岡でも「九州ボーイズ」というグループのオーディションが開かれてる。
柴 すごい。ボーイグループが全国でどんどん出てきてるんだ。
大谷 女性ファンの拡散力も大きいんでしょうね。もちろん前から活動していた超特急なんかもどんどん動員を伸ばしてる。
柴 しかもみんなジャニーズ系以外のグループですね。ジャニーズ事務所って基本的に東京と関西が基盤だから、それ以外の地方からもグループが出てきて、群雄割拠になってきたというか。
大谷 そうそう。男性アイドルの戦国時代がやってきてると思うんですよ。
柴 このあたりって、大谷さんはどこから気になりはじめたんですか?
大谷 やっぱりまずはボイメンが最初ですね。今も頭一つ抜けた存在になってきてる。
柴 僕もボイメンを初めて聴いたときは衝撃でしたね。「YAMATO☆Dancing」なんて、最初はのけぞったんだけど、何度か聴いていくうちに「あれ? これはいい曲だぞ……!」って。
柴 歌詞がいいですよね。「街の噂を独り占め」とか「三倍速で駆け抜けろ」とか、一見、勢いだけで書いているように見えて、実は七五調になっているから、ゴロがいい。
大谷 「GO!! 世侍塾 GO!!(ごーよじじゅくごー)」も最高ですよ。「唯我独尊」とか「疾風怒濤」とか、四字熟語だけで歌詞が成り立ってる。
柴 ヤンキーが背中に刺繍しそうなタイプの四字熟語ですよね。
大谷 そう! ヤンキーなのがポイントなのよ! だってこの曲を作ったの、氣志團ですからね。歌詞も綾小路翔さんが書いてる。まさに、木更津のヤンキーが名古屋のヤンキーに曲を提供したという。たまんないでしょ。
柴 最高ですね。
大谷 んで、なぜ彼らがヤンキーかということには、きちんとストーリーがあるんです。
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