違う」からこそ分かり合える私たち

マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙ーサイレンスー』を見てから、人と人との「違い」について考えていたという中村さん。アメリカではトランプ大統領によって移民を排除する政策が始まり、人間同士の「違い」が引き起こすネガティブな面が目立っています。今、お互いを分かり合おうとする努力が求められているのかもしれません。

映画「沈黙ーサイレンスー」を観て感じたこと

先日、日本でも公開されているハリウッド映画「沈黙ーサイレンスー」を観てから、心がざわつく日が続いています。

この原作は日本の作家、遠藤周作が50年前に書いたもので、物語についていえば今から400年ほども前の出来事なのに、まったく遠い過去のものという気がしません。映画の題材となっている、日本人とヨーロッパ人、仏教とキリスト教のどちらも、今の私にとっては身近にあるものなので、双方の視点から観ることができ、共感できました。

そして最近世界が注目しているニュース、トランプ大統領が特定の国の人々をアメリカに入国できないようにした試みが、この映画の中で描かれていることにリンクしているように見えたのです。それは、人と人の「違い」が摩擦を引き起こしている、ということです。

近頃この「違い」がまるで恐ろしいことだと思われたり、理解するのが大変というネガティブな部分ばかりにスポットライトが当てられているような気がします。「違い」が良くないものだ、と勘違いしてしまいそうな空気が充満している今、「違い」を嫌悪するのではなく、どう対応したらよいものなのか。私の身近な「違い」を通して考えてみました。

「違い」のたくさんある国際カップル

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パリジャン十色

中村綾花

“花の都”と称され、雑誌やテレビでもその優雅なイメージが特集されることの多い、フランスの首都・パリ。パンやスイーツはおいしいし、ファッションは最先端だし、歴史ある建物たちも美しいし、住んでいる人もおしゃれな人ばかり……と思いきや、パリ...もっと読む

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コメント

ayakahan #田中泰延よこれが沈黙だ 私が「沈黙」を観てざわざわした原因はこれでした。https://t.co/9qRCXoCY6x 10ヶ月前 replyretweetfavorite

YukariP 私も「サイレンス」をみていろいろ感じたけどこういう風には持って行かなかったので興味深い。イギリス人夫さんのコメントは良いなあ。> 10ヶ月前 replyretweetfavorite

tomshirai この感覚はよくわかる。 10ヶ月前 replyretweetfavorite

Lave_chamo |中村綾花 @ayakahan |パリジャン十色****ご主人が素敵すぎて不覚にもウルッとくる。 日本人特有の「相手も自分と同じように考えているはずだ」の思い込みは危険だよなぁ。 https://t.co/vjqVGWT1fb 10ヶ月前 replyretweetfavorite