だんまり決め込んでる場合じゃない!会議地蔵病【前編】

ドブメディの三年目営業・出来内陽太は、会議で発言するのが大の苦手です。今日も長い会議中にぼんやりしていたら、課長に叱られ、次回の会議でファシリテーター(進行役)を務めるよう言われてしまいました。いつも無策で会議に臨む陽太に対し、今日もずんずん先生の厳しい喝とハリセンが入ります。

ここは東京、西新宿。医療器具メーカー・ドブ板メディカルでは、今日も今日とて、

馬路出課長「いや、だからね。河合さんの意見ももっともだと思うけど、僕はねああだこうだでこう思うんだよね」

河合さん「ですが、それは」

馬路出課長と出向者の河合さんが熱いバトルを繰り広げる、クソ長い会議が絶賛進行中でした。

その様子を眺めていた三年目営業の出来内陽太(デキナイヨウタ)は、一番はじっこの席で、

陽太『長いな……』

と虚無の心になっていました。

陽太『なんでそんなに熱くなれるの? というか今、二人が話していること何? 資料の文字のフォントの話? フォントなんてフォントにどうでもいいじゃん?』

そんな事を考えていると、

馬路出課長「おい、出来内」

と課長に名指しをされました。

陽太「は、はひぃ!」

馬路出課長「お前、さっきから聞いてばかりだけど、今話してることについて何か意見はないのか?」

陽太「あ……あの……」

陽太は瞬時に灰色の脳細胞をフル回転させました。

何も言わないと……積極性がないと怒られる。
そうだ! 何も言わないと怒られる……!
とりあえず何か言わねば……!

陽太「な……なんでもいいんじゃないですかね」

あせりながらそう言う陽太は、

馬路出課長「ば、馬鹿野郎―!!!!!!」

と、課長に大目玉を食らってしまったのでした……。




陽太「と、言うことがありまして……」

ふうっと陽太は医務室で深いため息をつきました。

陽太「次は、僕が会議のファシリテーターになることになったんですよ」

ずんずん先生「あら、よかったじゃない。いい経験になるわよ」

と言うのはずんずん先生です。

ずんずん先生は、社会人がかかるという謎の奇病・社会人病を専門とするメンヘラ産業医で、なぜかドブ板メディカルに常駐していました。

陽太「そりゃそうですが……それで、ファシリテーターって何ですか?」

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自分の会社に不満を抱えている青年、出来内陽太(デキナイ・ヨウタ)。「こんな会社もうやめたい」と日々愚痴っている陽太の前に現れたのは、「産業メンヘラ医」を名乗る謎の女で……!? グローバル企業の実態をおかしく描いた『外資系はつらいよ』で...もっと読む

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コメント

nananagai_jp ファシリテーターは、会議後文句ばかり言われるから、時々、自らこの『社会人会議地蔵病』になりたいと思う 3年以上前 replyretweetfavorite

HHIKARI7 私のところの会議は4時間以上かかるけど、半分でもいいと思う…。 3年以上前 replyretweetfavorite

solsol1207 会社は学校じゃねぇんだぞwww 3年以上前 replyretweetfavorite

yomco 今日の陽太はいつもに増して酷い、 3年以上前 replyretweetfavorite