第7回】顧客IDとPOSデータを“ヒモ付け”—顧客の薬歴を一元管理し全店が“かかりつけ薬局”に

北九州市を地盤に約60店舗を展開するサンキュードラッグでは、医師の処方箋に基づいて誰に、いつ、どんな薬を、どれだけ渡したかといった調剤履歴を顧客一人ひとりについてすべてコンピュータで管理している。同社が薬歴管理システムを自前で開発・導入したのは、1991年のこと。患者がこのシステムを便利に使うための条件は、どの病院で処方箋をもらったとしても、その近くに自分のデータを管理している薬局があることだ。

 「すべての人にとってのかかりつけ薬局」を目指しているドラッグストアがある。北九州市を地盤に約60店舗を展開しているサンキュードラッグだ。

 同社では医師の処方箋に基づいて誰に、いつ、どんな薬を、どれだけ渡したかといった調剤履歴を顧客一人ひとりについてすべてコンピュータで管理している。最近でこそ、こうした薬歴管理のシステムを導入する大手ドラッグストアが出てきているが、サンキュードラッグがこのシステムを自前で開発して導入したのは1991年のことである。

 薬歴管理システムが患者にとって便利に使えるためには、一つの条件がある。それは、どの病院で処方箋をもらったとしても、その近くに自分のデータを管理している薬局があることだ。

 一般的に高齢者になるほど通う病院の数が増えてくるものだ。違う病院に行くたびに違う薬局で薬を受け取っていたのでは、統一的な薬歴管理ができない。

 その点、サンキュードラッグは北九州市内を中心に、半径500メートルに1店舗を目安に徹底したドミナント(地域集中)出店を行っており、どの店舗を訪れても「かかりつけ薬局」として同じ対応が受けられる。例えば、常用している持病の薬とウイルス性疾患で新たに処方された薬の飲み合わせに問題があれば、薬剤師がその場で担当医師に電話をして対処する。

 顧客が何かの病気で入院するときには、薬歴をプリントアウトして渡す。それを入院先の医師に見せれば、自分で薬の名前を覚えておく必要はない。

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