日本で一番古い地下街への誘い【浅草地下街】

2020年の五輪開催を見据えて、東京の街は大きな変貌を遂げつつあります。その危機感から、今ならまだ間に合う、今しか会えない、昭和の古き良き風景を伝えるべくスタートした本連載。
第3回目は、開業から60年の月日が経ち、日本最古となった「浅草地下街」。観光客らで賑わいをみせる通りから少し潜った先に広がる、ボーダーレスな地下空間へようこそ。

日本で一番古い地下街。それが〈浅草地下街〉である。新仲見世のにぎやかなアーケード街から入り口を下り、静かな地下空間に着いたら通路の奥まで見渡してみる。すると天井に配管むきだしという誠にしびれる有様が目に入る。そこは深海に潜航中の潜水艦内部のよう……。


20年ほど前に、一度大規模改修の機運が高まり、完成予想図などもできたが、実現しなかった。現在は松屋との直結の出入り口は閉鎖されている。地下街の設計は営団が行い、鹿島が施工しているので構造そのものはしっかりと作られており、耐震性にも全く問題がないという。
昭和27年開業の東銀座・三原橋地下街が平成26年に消え、国内最古の地下街となった〈浅草地下街〉は、昭和26年頃、営団地下鉄(現東京メトロ)浅草駅の拡張計画に合わせて、新仲見世の旦那衆により建設が企画された。その後浅草地下道株式会社を設立して計画を具体化、3年後に建設がスタートし、昭和30年に完成。1月28日には開通式を行い、最初は8軒の店が開店した。

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この連載について

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東京ノスタルジック百景 シーズン2 ~今見ておきたい昭和の風景

フリート横田

ライター兼編集者として、数々の街歩き取材を重ねてきたフリート横田氏。著書『東京ノスタルジック百景』からのcakes連載が好評を博し、満を持して書き下ろしの連載がスタート。2020年の大イベントを控え、急激に変化しつつある東京。まだわず...もっと読む

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コメント

ncbgs_f こうゆう地下街もいいね。/ 3年以上前 replyretweetfavorite

slowwork_nuu ただただ懐かしい地元(の隣)の風景。銀座線乗り換えで通り過ぎることが多かったけど、仕事帰りで夜遅くなった時にすするソバはまた格別だった @ 3年以上前 replyretweetfavorite