だれでも一度は自殺を考えたことがあるのか?

どんな人でも1回くらいは「死んでしまいたい」と思ったことがあると思います。と思ったら、そんなことは一度も思ったことがないという林伸次さん。どうやらそう思わないでいられる理由は、林さんの考え方にあるようです。どんな思考法なのか、耳を傾けてみましょう。

なぜ「つらい」と感じるのか?

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

以前、何かで「誰もが一度や二度は自殺を考えたことがあると思うが」といった文章を読んで、「え、みんな一度や二度は自殺を考えたことがあるの!?」ってびっくりしました。

あなたは自殺を考えたことってありますか?

僕はないです。自殺を考えたことなんてこれっぽっちもありません。こういう僕の感覚って結構レアなのでしょうか。「誰もが」ということは、例えば全人類の9割くらいは「ああ、死にたい」って思ったことがあるんでしょうか。それとももっと多いのでしょうか。1割くらいが僕のように「自殺なんて考えたこともない」という人間なんでしょうか。わからないなりに、どうしてみんな一度は自殺を考えるんだろうと考えてみました。

そこまで思いつめるのは、すごくつらい状態なんだと思います。もう自分はこれ以上生きている意味なんてないって瞬間。自殺を考えるほどではありませんが、自分のつらい瞬間を思うなら、誰かにひどく攻撃されたときとか、ひどく嫌われたときとか、陰で悪く言われているのを知ったときとかでしょうか。学校や職場でイジメられたり、インターネットでひどく書かれたりというのもこれにあたります。

あるいは仕事がうまくいかない場合。営業成績がいつも一番下で、最近ずっと調子が上がらない状態、周りの同僚はどんどん出世するけど自分は全くない、あるいは解雇される不安を抱えている、といった場合。あるいは学業がうまくいかない、望んだ学校に合格しない、でも親からは過剰な期待を受けている、といった理由でしょうか。

アスリートのような専門的なことをやっていて、怪我をして復帰できない、というような場合も「もうダメだ」と思うのかもしれません。ひどい失恋も「死にたい」と思う理由でよく聞きます。失恋は本当に苦しいですよね。自分の全てを否定されているような気になりますから。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

SanaWind_26 |林伸次 @bar_bossa |ワイングラスのむこう側 林さんの言葉にいつもホッとする。(今のところ自死願望はないです) https://t.co/4yjsJIgVC2 2年弱前 replyretweetfavorite

flortradio 変なところ真面目なのがあったから正直適当に切り替えたんですよね。そしたら楽になりました。 約2年前 replyretweetfavorite

ayako_0802 それを考えられない精神状態が、自殺を考えるということだと思うのです。自分には自分を大事にする価値があるという感覚、ある人には空気のようだし、ない人にはフィクション。どうしたらいいんだろう。 約2年前 replyretweetfavorite

anotherunity 自殺を考える人は「助けてくれる人を作っておく」ことがもう既に苦痛なんじゃないのかなあ。なのでこのアドバイスは効かないと思う。 約2年前 replyretweetfavorite