竹原ピストル → ツチヤタカユキ
共感したり、同情したり、壮絶さに息を飲んだり、ときによっては嫌悪感を覚えたり。
心の忙しい一冊でした。
それでいて、読み終わった後の素直な気持ちとして、ぼくはツチヤさんのことを好きだとも嫌いだとも思いません。
ツチヤさんが正しいとも間違っているとも思いません。
ただ、本文中の何箇所かに散りばめられている、ツチヤさんの“ボケ”達に、ぼくはツチヤさんだけに対しての笑い声を上げました。
それだけは確かであり、そして、ひょっとしたら、ツチヤさんにとってはそれ以外に、それ以上に確かな“繋がり”など無いのかもしれません。
もしそうなのだとしても、ツチヤさん、それでいいじゃないですか。
それもいいじゃないですか。
それがいいじゃないですか。
“繋がり”続けていきましょうよ。
つまり、生き続けていきましょうよ。
竹原ピストル
ツチヤタカユキ → 竹原ピストル
拝啓 竹原ピストル様へ
はじめまして。ツチヤタカユキと申します。
今回は、自分の小説を読んで下さって、文字から
体温が伝わってくるような、胸に染み渡るコメント
を下さり、本当に、ありがとうございました。
何故、自分のような誰からも分からない人間から、
本の帯コメントを頼まれたのか、もしかすると、
不思議に思っていらっしゃるかもしれませんので、
全く、ご興味は無いかもしれませんが、どのように
して、竹原さんを好きになったかを、書かせて頂く
事を、お許し下さい。
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