第4回】爆発的な集客力は折り紙付き “おせち事件”から審査は厳しく

オフィスビルの中にあるため平日の集客には困らないが、休日は閑散とするのが悩みのレストラン「CHOiCE!(チョイス)」。日にちや曜日を指定して客を集めたい──。そんな贅沢な望みをかなえたのが、「共同購入型クーポンサイト」と呼ばれるサービス「グルーポン」だった。

未来の消費を確保する

 東京都港区のアーク森ビル内にあるレストラン「CHOiCE!(チョイス)」は、オフィスビルの中にあるため平日の集客には困らないが、休日は閑散とするのが悩みだった。

 日にちや曜日を指定して客を集めたい──。そんな贅沢な望みをかなえたのが「グルーポン」だった。

 グルーポンは「共同購入型クーポンサイト」と呼ばれるサービス。飲食店や各種サービス施設などの割引情報がグルーポンのサイトに提示され、一定の数の購入希望者が集まるとクーポンが発行される仕組みだ。

 チョイスでも2010年9月以来通常の半額以下になるクーポンを合計12回、毎回2000枚を上限に販売してきた。「クーポンなら土日限定で集客できる。また、有効期限である3カ月間で2000枚分の客が確保できるというのは、営業計画を立てるベースにもなる」と野中忠行店長は言う。いわば未来の売り上げが保証されているわけだ。

半額以下では赤字だが、新規客の開拓の効果は大きく「販促費として捉えている」と野中店長

 グルーポンといえば10年末、ここで販売されたおせち料理の内容が、広告写真とあまりに違っていたことから多数の苦情が発生し、話題になった。予想以上の注文に店側の体制が追い付かなかったのが原因だった。

 だが、「おせち事件を機に店側の利用時の審査を厳しくし、さらに一度利用した店でも、ユーザーの満足度アンケートの結果次第ではその後の利用は断るといった、厳格なルールを設けている」とグルーポン・ジャパンの瀬戸恵介CEOは説明する。集客力は折り紙付きだけに、とりあえず集客したいという安易な考えでは、逆効果になることもある。

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売れる仕組み 集客の秘密【1】~“スマホ消費者”を攻略せよ!

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あらゆるビジネスはつまるところ、顧客が望んでいる商品、サービスを、状況に合わせて的確に提供するというシンプルな作業の積み重ねに他ならない。そのためには顧客を知り尽くさなければならない。属人的なノウハウではなく、ITを使ったり、科学的に...もっと読む

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