cakesでの連載「世界はバラエティになる」を昨年7月から開始したのですが、3ヶ月近くお休みしていました。
それは僕がTBSテレビを昨年末に正式に退社するのを待っていたからです。
7月いっぱいで退職届を出したのですが、有給休暇が残っていたのでした。よくアナウンサーがフリーになる前にお休みしますよね、あれもだいたいは有給休暇の消化なのです。
それで、はれて完全退社しましたので、連載を再開することにします。
やっぱりある組織の中にいると、なかなか書けないことも多かったからです。
「世界はすべてバラエティになる」本年もよろしくお願いいたします。
僕が再開するにあたり、まずは“働くこと”特に独立することについて書きたいと思います。
きっと会社を辞めて独立したいと思っているサラリーマン読者の方も多いと思うので、少しでも参考になれば嬉しいです。
これからの新しい働き方
そもそも人はなぜ独立したいのでしょうか。
多分、条件面とか人付き合いとか、組織に縛られているといろいろ窮屈だからでしょう。
僕が会社を辞めた理由は(もちろんたくさんありますが)、個人の名前で勝負したいという思いがありました。
それは、僕の個人的な思いでもありますが、むしろ情報革命やAI革命が進む未来は否が応でもそうなっていくという予感がしてならないからです。
一人一人の個人が、今までは直接会ったり組織としてまとまらないと結べなかった信頼関係を、今ではSNSを通じて交換できるようになりました。それぞれの信用を相手と交換しあって、コミュニケーションしてビジネスして生きて行く、何か大きなプロジェクトを行う時は、同じ価値観を共有する者同士がその瞬間集まって、集団を形成し、成し遂げて、やがて解散する。そんなアメーバ状のイメージを未来の社会に対して僕は持っていたのです。
「これからは組織にまとまる必要がないのではないか?」
「組織がいらないのではないか?」
「つまり、個人の時代だ」
それを確かめたい、自分を実験台にしてみよう、それが僕が組織を飛び出した理由の一つでもあるのです。
こうして自分が半年くらい実験台になってみて、わかったことがありました。 cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
結論から言うと、“組織”がやっぱり大事なのでした。