ささやかな特別感に応える品ぞろえ【第26回】

ジャーナリスト・佐々木俊尚さんの最新刊『そして、暮らしは共同体になる。』の全原稿を火・木の週2回で公開中!第2章では、心地いい暮らしを支える活動を始めている人や企業をご紹介していきます。
いまのニーズに細やかにこたえることで支持されている成城石井。前回に引き続き、詳しくお話を伺います。

ささやかな特別感に応える品ぞろえ

 成城石井の人に話を聞きました。コーポレートコミュニケーション室長の五十嵐隆さんと、広報課長の前川康子さん。前川さんは、こう話します。

「成城石井は富裕層を相手にしているわけではなく、客層は決めていないんです。美味しいものを食べたいというのは男女別も年齢もないと思うんですよね。ご褒美の一品もあるでしょう。ちょっと疲れたときにほっこりと食事を楽しみたいと思うでしょう。そういう時に成城石井に来ていただけるというのがいいんです」

 お金持ち相手の高級スーパーではなく、少しスペシャルな食事をという時につかうお店。心地のいい暮らしをゆるゆると実現できるように、お客さんの日々を支えていこうということなんですね。

 成城石井で売っているワインは、1,500円から2,000円ぐらいが中心です。チーズやお総菜は、先ほども書いたように1,000円ぐらいです。そしてこの価格は、実は街のフレンチビストロで食べる皿やお酒と同じ。

 そう、つまりお手軽なビストロに食事にいくぐらいの気持ちで、かわりに成城石井でチーズや生ハムやお総菜、ワインを購入し、家飲みする。これは「外食から家めしへ」っていう最近のトレンドにも沿っているし、新しい消費動向の良い受け皿になっているのです。

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ジャーナリスト・佐々木俊尚が示す、今とこれからを「ゆるゆる」と生きるための羅針盤

そして、暮らしは共同体になる。

佐々木俊尚
アノニマ・スタジオ
2016-11-30

この連載について

初回を読む
そして、暮らしは共同体になる。

佐々木俊尚

ジャーナリスト・佐々木俊尚さんの最新刊『そして、暮らしは共同体になる。』がcakesで連載スタート! ミニマリズム、シェア、健康食志向……今、確実に起こりつつある価値観の変化。この流れはどこへ向かうのでしょうか?深い洞察をゆるやかな口...もっと読む

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コメント

restart20141201 家賃より 流通コストのほうが安いから… そうか! そのしわ寄せか! いまの物流逼迫と人不足は。 3年弱前 replyretweetfavorite

sasakitoshinao 「ドン・キホーテはありとあらゆる種類の商品が天井までぎっしり並べられてることで有名ですが、実は成城石井の棚のつくりかたを真似ているというのは、知る人ぞ知る秘話」 3年弱前 replyretweetfavorite