ニーズに合わせた演出—「成城石井」【第25回】

ジャーナリスト・佐々木俊尚さんの最新刊『そして、暮らしは共同体になる。』の全原稿を火・木の週2回で公開中!第2章では、心地いい暮らしを支える活動を始めている人や企業をご紹介していきます。
今回から、独自の品揃えでリピーターが絶えないスーパー「成城石井」のお話です。

ニーズに合わせた演出—「成城石井」

 この「ガチガチじゃない」というゆるゆる感覚が、いまこそ大切なのだと思います。

 ゆるゆるとめんどうごとから解放され、難しくなくて気持ちいいこと。

 もっと規模の大きなお店の例で、この「ゆるゆる」を考えてみましょう。都会型のスーパー、成城石井です。

 チーズやハムは1,000円前後と高いのですが、とても旨い。ワインの品ぞろえもピカイチで、安くてリーズナブルで美味しいものばかり。お菓子の種類もびっくりするぐらい多い。加えて、買い物をすると気づくのですが、レジの処理スピードが超早い。ほとんど待たされない。行列ができかけると、即座にどこからかスタッフが応援に現れる。

 このスーパーはどちらかといえば値段が高い部類に入ると思うのですが、紀ノ国屋とかザ・ガーデンのような高級スーパーとはちょっと毛色が違う感じです。しばらく前にノンフィクションライターの上阪徹さんが書いた『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』(あさ出版)という本は、このあたりの内情をよく描いています。

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ジャーナリスト・佐々木俊尚が示す、今とこれからを「ゆるゆる」と生きるための羅針盤

そして、暮らしは共同体になる。

佐々木俊尚
アノニマ・スタジオ
2016-11-30

この連載について

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そして、暮らしは共同体になる。

佐々木俊尚

ジャーナリスト・佐々木俊尚さんの最新刊『そして、暮らしは共同体になる。』がcakesで連載スタート! ミニマリズム、シェア、健康食志向……今、確実に起こりつつある価値観の変化。この流れはどこへ向かうのでしょうか?深い洞察をゆるやかな口...もっと読む

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コメント

seijonomati1 成城石井は、世田谷区成城で創業した石井商店からはじまりました。 【成城石井】 3年弱前 replyretweetfavorite

blue_red_violet 確かに、ぎょっとするほどのお高さはないのに信頼感はあった。読んでみてなるほど納得。 3年弱前 replyretweetfavorite

wassy1974 チェーンと言えば規模の論理→均質化・没個性化と決めつけがちだが、こういう行き方もあるんやな。オモロイ。 3年弱前 replyretweetfavorite

sasakitoshinao 成城石井の人気の秘密を解説しました。 3年弱前 replyretweetfavorite