ローラはいつも手短に済ます

今回の「ワダアキ考」のテーマはローラ。おバカキャラのハーフタレントとしてテレビに登場した彼女ですが、いまや誰もが知る大人気タレントになりました。Twitterのフォロワー数は日本人で4番目、Instagramは3番目と、多くの人の支持を集めています。なぜローラはこんな人気者になれたのか? 武田砂鉄さんが分析します。

「こう見えて意外とお茶目な一面もあります」

こんにちは、ライターの武田です!

という書き出しで原稿を書き始めたことは一度もない。このところ、そういう書き出しの記事を頻繁に見かけるが、ひとまず、ハートが強い人だな、と思ってしまう。なぜって、少なくない人が「お前誰だよ」と思うはずだから。「書いたのは私です」「書いたのはあなたなのね」というコミュニケーションを早々に済ませるなんて難しい、っていうか傲慢、とすら思っているのだが、それは傲慢ではなく、単なるやっかみなのかもしれない。

ひとまず自己紹介しただけにすぎない、というのは分かる。しかし自己紹介というのは、自分のことを知らない人に対して自分のことを都合よく整理しながらプレゼンテーションする行為だから、あらゆる状況において一定の傲慢さを含んでいる。以前、初めて会った人に「こう見えて意外とお茶目な一面もあります」と言われたことがあって、会ってから15秒ほどでそう言われたものだから、「こう見えて」の部分を早速認知してもらっていると確信しているのってスゴいな、と素直に感心した。「はじめましてなのに前のめり」というシチュエーションが総じて苦手だが、前のめりを想定していなかったのは受け止める自分だけであり、あちらはどうやら常時前のめりなのである。だから、もしかしたら「こんにちは、○○です!」という前のめりも、受け止めるこちらの努力や寛容が足りないだけなのかもしれない。

自己紹介と自己主張と自己分析
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この連載について

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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

nktu_20th とうとうローラが。 6ヶ月前 replyretweetfavorite

nktu_pdu とうとうローラが。 6ヶ月前 replyretweetfavorite

pingpongdash 「優秀なおバカは、おバカを投じた後の反応を受けて、そこにもう一声添えることでおバカを管轄できる」-- 6ヶ月前 replyretweetfavorite

LClittlecat 書き出しの妙味。そしてローラは大好きだけどこの芸風に気付く鶴瓶さんもすごいと思う。面白い。 6ヶ月前 replyretweetfavorite