家計はどう生まれ変わる?
第1回でシミュレーションしたAさんは60代前半で預金が底をついてしまいました。
*詳細については「第1回 老後の破たんを防ぐため、今からマネープランを考えよう」をご覧ください。
マイホームを購入し、保険に入り、2人の子どものうち1人を私立の学校に行かせるという、親世代と同じライフスタイルを送っただけなのに破たんしてしまったわけです。
でも、大きな支出やムダな支出を見直し、そこで浮いたお金を預金に加えて積み立て投資に回していくと、Aさんの家計は、シミュレーション上では劇的に改善します。
下の図は改善後のAさんの年間収支と貯蓄残高の推移を示しています。60歳時点で約7618万円の金融資産をつくることができています。
<計算条件(改善前から変更した項目のみ記載)>
*住宅費:購入しない。第1子小学校入学時に家賃15万円のマンションに引っ越し、子どもが独立したら家賃13万円のマンションに引っ越すと仮定。2年ごとに更新料1カ月分を計上。
*保険:独身時代は保険には加入しない。子どもが誕生した後、収入保障保険に加入。
(改善前の計算条件は文末のAさんのプロフィールをご覧ください)
改善前と収入や基礎生活費、教育費などは変更していませんが、金融資産は確実に増えています。