僕らはSMAPを失うことで何を失うのか
柴那典(以下、柴) 今回はこの話からしましょう。SMAPが年内一杯で解散します。『SMAP×SMAP』の最終回が、5人がそろった最後の姿になると言われている。
大谷ノブ彦(以下、大谷) いやあ、まいっちゃうなあ。本当につらいですよね。SMAPのいない2017年なんて来てほしくない。
柴 喪失感ありますよ。
大谷 柴さん、最初から言ってましたよね。SMAPは平成の象徴だったって。
柴 今年の1月にそういう話をしましたね。その時は不謹慎だと思ってカットしたんですけど「ひょっとしてSMAPが終わったら平成も終わっちゃうかもしれない」って。
“あのころの未来”に立っている、ぼくらのSMAPの喪失
大谷 その時は解散するとは考えてなかったよね。
柴 しかも天皇の生前退位の話もなかった。だから8月に天皇の「お気持ち」の表明とSMAPの解散報道が立て続けにあった時には、正直、ちょっとゾッとしました。
大谷 昭和から平成に変わった1989年も、手塚治虫さんや美空ひばりさんや松田優作さんが相次いで亡くなって、僕らより上の世代がすごく悲しんでたじゃないですか。「ああ、こんな気持ちだったのかな」って思いましたよ。
柴 もちろん5人がいなくなるわけじゃないんですけどね。でも、考えたんです。僕らはSMAPを失うことで何を失うんだろう?って。