社会人は学び直せるか
【第4回】院生のぶっちゃけ話—日本の大学、そして僕たちの前途は大丈夫か?

大学院に入学した人材コンサルタントの常見陽平さんが、そこでの体験を伝える短期集中連載もついに最終回。ラストは常見さんが、大学院に入って気になった講義内容と学歴ロンダリングについてぶっちゃけます。社会人からの学び直しを検討していたり、大学院の内情に興味を持っている人は必読の内容です。

大学院で見たこと、感じたことを最後に語ろう

 短期集中連載も、ついに最終回です。そして、早くも私は今年の4月でM2(修士2年)になります。今回は、この1年で私が感じた、ぶっちゃけ話を主に2つ綴りたいと思います。1つは講義のレベルについて、もう1つは学歴ロンダリングの話です。

 前提として、大学院も文系と理系で違いますし、大学ごとの状況も異なりますから、あくまで私がこの眼で見て、感じたことを中心に書いたものだと思ってください。そのかわり赤裸々に書きます。

ゆとり教授、学級崩壊ゼミを何とかしろ!

 大学院に進学してよかったなと思うことの一つは、他の教授の講義に参加できることです。私自身が大学で非常勤講師をしており、参考になるのです。他の先生の講義を受ける機会なんて、普通に非常勤講師をしていたらなかなかないですから。

 実際、自分の教え方については私も悩み続けていたのです。サラリーマン時代から、自社の会社説明会、担当商品の販促セミナーを含め、毎週のように講演をしていました。現在も毎週2本は講演しているかと思います。

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 私は2010年に実践女子大学の非常勤講師となり、それ以降、徐々に仕事が増え、武蔵野美術大学や白百合女子大学でも非常勤講師をするようになりました。その際に戸惑ったことがあります。それは「講演」と「講義」は違うということです。「講演」は1回だけです。魂かけていますが、とはいえ、1回きりです。持っている知識を総動員し、時には笑いを交えつつ、参加した方に、その時間とかけたお金分、満足して頂ければOKなのです。

 しかし、「講義」は違います。15回のシリーズですし、それを通じて、伝えるべきことを伝えつつ、学生に成長してもらわなければならないのです。簡単なことばかりではなく、ある程度の難易度の高い内容も講義では打ち出さなければならないのです。

 また学生との接し方も気をつけなければなりません。私はフレンドリーな講師を目指し、学生にフランクに接する方なのですが、学生(特に女子学生に多いのですが)は、「あの人だけ、えこひいきしている」と思う人もいるわけで。かといって、厳しく接しすぎると、アカハラになってしまうもので。加減も面倒でした。試行錯誤を繰り返していた中、講師生活3年目にして、院生という立場で他の教授の講義を受けることができるというのは、新鮮だったのです。

 前置きが長くなってしまいましたが、他の先生の講義を受けて、実際どうだったんでしょう?うーん、率直に言うと、「講師として、やってはいけないことを学んだ」という感じですね。私の指導教官を含む一部の教授を除き、「だめだ、こりゃ」の連続でした。

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yoheitsunemi 新しい記事です。ケイクスの連載、最後です。 →ケイクスカルチャー 5年以上前 replyretweetfavorite