「いつものブス」ってなんだよ。「マスター、いつもの」と言ったらブスが出てくるのか
「ブス図鑑」も、これにて最終回である。
と言っても、当コラムの書籍『ブスの本懐』で最終回やあとがきを書いたため、もう何回も終わった気分だし、この締めても締めても漏れ出てくる感じが、いかにもブス、もしくは尿モレである。
担当も担当で「下手にこれで終わりだ、と書くより、『ブスの本懐』がもっと売れれば<To busu continued>になると、次があるような雰囲気を漂わせろ、そういう話に持っていけ」と残尿感丸出しのことを言い出す始末。
しかし一番ダメなのは、そう言われたということを、ここにそのまま書いてしまう心の膀胱の緩さであり、口で飲んだものを何の栄養も吸収せずに、3秒後には排出しているかのような漏れ具合である。
来年はもっと心の膀胱を鍛えて出直したい。
よって、最終回めいた話ではなく、いつものブスの話をしろよ、ということらしい。
そもそも「いつものブス」ってなんだよ。「マスター、いつもの」と言ったらブスが出てくるのか。そんなの「プロミスやアコムで顔パス」ぐらい不名誉な常連だ。
そうは言っても最終回だし、ちょうど年末だから「ブスの一年を振り返ってはどうか」とも言われた。
酷いことを言う。もはや「春夏秋冬ブスだった」ことが前提である。振り返ったところで「今年もブスだったな」と思う奴は、確実に来年もブスだ。