若きイケメン政治家、奥様はミニスカートが似合う63歳
いま、今年最後の更新となるパリジャン十色の原稿を、パリのカフェで書いています。この時期は学校の冬休みが始まり、子供や家族連れのお客さんでいっぱいで騒がしくって、なかなか集中できません(笑)。
この記事が公開されるころにはクリスマス・シーズンも本番を迎え、家族そろっての大イベントである食事会やプレゼント交換が終わったころ。そこで今年、フランス中のクリスマス・ディナーで間違いなく話題になったと思われるのは、来年の大統領選の行方です。
現フランスの大統領は、国民から「ノーマル」(普通の大統領)とか、「プッチン・プリン」(「プニョプニョ」してダサく、特別な感じがしない印象から)なんて言われてバカにされ、史上最低の支持率を更新しつづけているフランソワ・オーランド。彼が次回大統領選に参戦しないと発表してから、師走のフランス政界はなかなかの大騒ぎになっています。
今回はそんな大荒れのフランス政界に現れた新星、元エリート銀行員で大統領選に立候補した若きイケメン政治家の、驚くべきアムール事情について紹介してみようと思います。
彼の名はエマニュエル・マクロン、39歳。3年前に36歳の若さで経済相に抜擢された稀有な人物で、世間でも「一体マクロンって誰? どんな人なの?」と話題になり、だんだんとメディアで取り上げられるようになりました。彼の経歴やプライベートも紹介され、実は彼の奥さんが、彼より25歳も年上の超・姉さん女房だったことが国民に知れ渡ったのです。
今年になってから、奥様であるブリジッドさんも公の場にも登場するようになり、二人で仲良く手をつないだり、キスをするショット、彼女の水着姿までも週刊誌が取り上げるようになりました。
その気になる奥様は一体どんな方かというと、60代でも大胆なミニスカートがとっても似合う女性なのです。日に焼けたお顔のシワは年齢相応に目立つものの、それをはねのけるほどのチャーミングな笑顔の持ち主。微笑んだときの目はピュアな少女のように輝いて、興味本位で彼女の写真をググっていた自分を不純に感じてしまうほどです。
さて、この二人はいったいどうやって出会ったのか? 彼らのなれそめを紹介してみましょう。
教師と生徒、禁断の愛からはじまった二人
二人の出会いは 、パリ北部にある地方都市の高校。なんと、はじめはフランス語の先生と生徒という関係でした。
当時マクロン氏は15歳。ブリジッドさんは40歳。しかも、彼女は既婚者で3人の子を持つ母でした。しかし、そんな年齢差をもろともせず、ブリジッドさんが担任する演劇クラブで距離は一気に近づき、二人は恋に落ちてしまいます。
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