「流行ってるからブスになろう」という女はいなかったし、ブスがモテている現場にも遭遇しなかった
「流行のブスは嫌いですか?」
そんなことを言ったら、物語の終盤を待つことなく、物理攻撃により目をつぶされかねないが、何事にも流行というものがある。
美人の基準だって、今はガッキーのような顔がカワイイとされているが、「来年には石垣のようなパッチワーク感のある顔が流行る」という劇的な変化はないだろうが、ファッションや髪型、メイクの流行などは毎年変わる。
むしろ現在は、メディアがこぞって「今はこれがモテる」と言えば、それが流行となり、街はそういう格好をした女で溢れかえるわけだが、数年前「ブスカワ」が流行った時、「流行ってるからブスになろう」という女はいなかったし、実際ブスがモテている現場にも遭遇しなかった。
メディアの煽りにも限界がある。そして、どんなに流行に弱い情弱でも、そこまでは思考停止してなかった、ということがわかっただけでも、あの流行は有益だった気もする。ちなみに、ブスに益はなかった。
つまり、美人に流行があるなら、ブスにも流行があるのではないだろうか。「ユニクロ」「しまむら」「お母さんがどこかで買ってきた服」という定番スタイルのブスに差をつける、「最先端のブスファッション」というものが存在するのではないだろうか、と。